ごぼうのシャキシャキした歯ごたえがたまらない、クリーミーなサラダ

マヨネーズとサラダソース、ボイルしたごぼうとにんじんを撹拌。
野菜を添えれば、さらに彩りの楽しい一品に。

今日はすでに「ごぼうサラダ」の製造が始まっていて、いきなり工場へのご案内になってしまってすみません。
いえいえ。これが原料のごぼうとにんじんですか? どちらもずいぶん立派ですね(@)。
ごぼうの産地は宮崎や鹿児島、青森など、時期によって変えています。
泥つきのままの状態で入荷するんですか?
洗いごぼうを仕入れていた時期もあるんですが、ごぼうといえば風味と食感が命ですから。泥つきを加工の直前に処理した方が、格段においしいんです。
その分、手間はかかるでしょうけど。
まずはしっかり洗って泥を落として、機械で皮をむき、その後さらに手作業で残った皮や傷を取り除いて(A)、せん切りにします。
どれくらいの大きさに?
厚さが縦横3o、長さは4〜5cmです。このサイズがけっこう重要で。これより厚いと固すぎるし、薄いともの足りなくて…。にんじんも同じ大きさです(B)。カットしたごぼうはアクが出ないうちに、にんじんとともにボイルします(C)。
すぐ加熱するからごぼうの旨みも逃さないわけですね。
食感も旨みも残すボイルのタイミングって、意外に難しいんですよ。私たちもいろいろ研究して、ようやくちょうどいいボイルの時間にたどり着きました。
何気ない工程ですが、そんなコツが隠されているとは。
コツと言えば、ボイル後のごぼうやにんじんの水きりも非常に重要です。洗濯機の脱水の要領で、機械でダーッと回して水をきるんですが、脱水しすぎると筋っぽくなるし、足りないと水っぽくなってしまいます。
たしかに。
そしてこれが、味の決め手となるサラダソース(D)。醤油、砂糖、塩、ごまなどを混ぜたオリジナルなんですよ。
でも、味つけはマヨネーズベースですよね?
そうです。りんご酢を入れてさっぱり系に仕上げた特注のマヨネーズに、このソースを混ぜ合わせて。子どもさんにも好まれるよう、やや甘めです。
ずいぶんいろいろな調味料を使うんですね。
で、撹拌機にマヨネーズとサラダソースをあらかじめ入れて、水をきったごぼうとにんじんを加えて混ぜ込みます(E)。この作業も、適度に混ざったところでスイッチを切るタイミングが難しい。混ぜすぎると水分が出てしまうので。
これでサラダは完成(F)。
そして、ここからはできあがったものを袋詰めにする工程です。計量しながら100gずつ手でとって(G)、マヨネーズソースを手であえるようにしながら逆三角形をした太いじょうろのような容器に入れると、下に開いた袋の口からストンと入っていきます(H)。
シンプルな商品ですが、それだけにコツがいくつも必要だということがよくわかりました。
添加物を一切使わない、家庭の味を再現したサラダと思っていただければ…。でも、家ではなかなか面倒ですよね。
ごぼうとにんじんといえば、子どもが苦手な2大野菜。これなら甘いマヨネーズで子どもたちもパクパク食べられますね。
マヨネーズソースが多めなので、葉もの野菜や鶏ささみ、ハムなど好きな具材を加えていただいても。パンにはさんだり、お弁当にもおすすめです。
生協チーム九州地区担当の白木原智美さん(左)と、唐津工場品質保障部の志田紀子さん。女性目線で商品のことをいろいろお聞きできました。
原料のごぼうとにんじん。ごぼうはすごくきれいで、にんじんもしっかりした太さです。
洗って機械で皮をむいた後、さらに手作業で皮や傷を除きます。
ごぼうもにんじんも、同時にせん切りに。
ボイルする時間も、おいしさの決め手となります。
醤油やごまがたっぷり入ったサラダソース。
ごぼうサラダ、完成しました! ごぼう7、にんじん3の割合です。
100gずつ手で計量し、お椀に入れて逆三角形の容器に投入すれば、そのまま密封の袋へ。
包装後はシールや印字がきちんとされているかをひとつずつ確認します。
最後に熱湯に浸けて殺菌。これで長期保存が可能に。同時に味もしっかりなじみます。

コープ九州の生活情報誌クリム16年11月号より

 

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