家族の素肌、うるおいキープはおまかせ発売30年のロングセラーオイル

製造はクリーンな空気につつまれた清潔な工場で行われています。なにやら難しい機械がいろいろ。
洗面所に1本置いておけば、家族全員で使えます。

スクワランオイルは組合員さんにはすでにおなじみだと思うんですが、もう一度基本をおさらいさせてください。
スクワランオイルは、深海ザメから抽出したオイルです。サメの肝臓から肝油を取り出し、スキンケアオイルに加工します。
天然成分ですよね?
もちろん! 防腐剤や着色料などの添加物も使っていません。
使い方としては?
スキンケアはもちろん、髪からつま先まで全身に使えるんです。たとえば、洗髪後の髪に使うと艶が出てしっとりしますし、ヒジやヒザ、かかとの乾燥にもおすすめです。お風呂上がりに全身につける方も多いですよ。
無香料というのも使いやすくていいですね。
スクワランオイルの一番の特長は、人間の皮脂に近いということ。だから、肌になじみやすいんですね。もちろん、赤ちゃんにも使えます。スクワランオイルの実験をお見せしましょう。
お願いします!
化粧パフにオリーブオイル、椿オイル、スクワランオイルを1滴ずつのせると、スクワランオイルはすぐに吸収されてしまいます(@)。また、次の実験では、オリーブオイルとスクワランオイル、それぞれに水を加えてなじませると、オリーブオイルはなかなか水となじみませんが、スクワランオイルはすぐになじみます(A)。
ホントだ! ところで、スクワランと生協には長い歴史がありますよね。
1986年、「スクワビューティ」からスクワランオイルが販売されました。今から30年も前です。
まさにロングセラー!
こちらの工場では、サメの肝油の輸入から製品づくりまで行っているんですよ。
製造現場は見られますか?
残念ながら直接、製造ラインに立ち入ることはできません。というのも、こちらの工場では化粧品の製造レベルを超えた衛生的な環境と設備や機器にこだわっているんです。ピンとこないかもしれませんが、たとえば場内に入れる空気は2ミクロンのフィルターをかけたものだけ。使う水は精製水を0・2ミクロンのフィルターにかけ、さらに熱をかけて殺菌して…と徹底しています。
なるほど。
工場見学用の通路は設けていますが、ただ、化粧品というのは食品と違って理化学系になるので、工程がなかなか理解しづらいかもしれません。簡単に流れを説明すると――まず、深海ザメの肝油を蒸留して不純物を取り除いて、純度99%のスクワレンというオイルにします。スクワレンに水素を添加し、安定させることで長期間、酸化や劣化を防いでくれるんです。で、そこからさらに不純物を取り除くための二次蒸留をして、脱色や脱臭したものがスクワランオイルです。
そうですか。意外にわかりやすかったです。
(笑)。スクワランオイルは、これからの季節に特におすすめです。女性の肌は30歳くらいから皮脂量が徐々に減っていきますが、皮脂は肌の表面を覆って内部の水分を守る重要な役目を担っています。冬場の乾燥はシワをはじめとした肌の老化の大敵。ぜひ、スクワランオイルで肌のうるおいを保ってほしいです。
一家に1本、ですね。
スクワランオイルを製造しているのは、千葉県香取市にある株式会社シャロンの工場。きれいな水が豊富にあるということで、都心から離れた場所に設置されています。
生協の基礎化粧品の歴史や「スクワビューティ」の勉強会を開催していただきました。
パフを使ったオリーブオイル、椿オイル、スクワランオイルの浸透力の実験。
オリーブオイルとスクワランオイルに、水を加えて手でなじませる実験。スクワランオイルはすぐになじみます。
製造はクリーンな空気につつまれた清潔な工場で行われています。なにやら難しい機械がいろいろ。
完成品を1本ずつ手に取ってチェック。異物の有無やキャップのしまり具合、印字の具合などを丁寧に確認します。
スクワランオイルの原料となる肝油は、この「アイザメ」から抽出。工場に併設されたスクワランオイルの展示館にて。飾ってあったはく製に、ちょっとビックリ!
スクワランの歴史が詰まった展示館。

コープ九州の生活情報誌クリム16年12月号より

 

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