この価格でこのおいしさ! チョコ好きをうならせる、しっとり系の素朴なケーキ

デコレーションのラインでは、トッピング用のチョコクリームができあがっていました。
冷凍でお届け。冷蔵庫で2〜3時間、ゆっくり解凍していただきます。

この「ショコラケーキ」を弊社で製造するようになって11年になります。
コープ商品としては30年以上前からあるということで、すごいロングセラーなんですね。人気の秘密はやはり、このおいしさでこの価格? ってところでしょう。なんといっても12カットのホールで1000円ですから。
チョコレート好きな方に向けたケーキというイメージで、子どもさんでも食べていただけるようお酒も使っていません。甘さは抑え気味で、生地はしっとり。デコレーションもチョコレートクリームにココアパウダーのみとシンプルに仕上げています。
主な材料は?
卵に小麦粉、砂糖、ココアパウダー、油脂。小麦粉は特に製菓用の上質なものにこだわっています。
それにしても、さすがに製菓工場というだけあって、すごくいい匂いが漂っていますね。
まずは今、申し上げた材料をダマができないように撹拌し、できた生地を直系21pの丸型に入れて(@)、オーブンで約50分間ほど焼きます(A)。
結構時間をかけて焼き上げるんですね。
しっとりとした食感に仕上がるよう、じっくり焼いているのもポイントです。焼き上がった生地は1日おいて落ち着かせてから、次の日にデコレーションするんです。こちらがデコレーションのラインになります。
このケーキは3層になっているんですよね。
はい。上の部分は平らになるようカットして、それから3等分してそれぞれの断面にチョコクリームを塗っていきます。それを重ねて、まわりにチョコクリームをたっぷり塗って仕上げます(BC)。
中に2段、まわりにもしっかりチョコクリーム。贅沢ですね。それにしても、クリームを塗る機械の手際がいいこと!
大量生産ですから、さすがに手塗りはできませんよね(笑)。でも、最後の仕上げは手作業なんですよ。
へらのような道具を使って上をチョンチョンとつついていますが…。
はい。“角出し"というデコレーションの手法です(D)。これはさすがに機械では難しいですね。一つひとつ角出しをしながら側面まできれいにチョコクリームが塗られているか確認して、ムラがあるところは手直ししていきます(E)。
そして、ココアパウダーをたっぷりかければ完成(F)。
冷凍庫に入れて、ひと晩かけて冷凍すればできあがりです。
ところで、この商品は11年間、リニューアルはしていないんですか?
味は変えていませんが、生協さんから低トランス対応にという要望を受けて、昨年のリニューアルでチョコクリームの中のトランス脂肪酸を低減しました。
ファンが多い商品なので、それはうれしいですね。
ありがとうございます。
このケーキはとにかくコストパフォーマンスの高い商品ですから、ふだんのお茶の時間とか、子どもたちのおやつにも手軽にいただけますよね。
12カットしたホールと、同じサイズの4ピースセットの2アイテムあるんですが、クリスマス時期のパーティ用には圧倒的にホールが売れますね。2月といえばバレンタイン。家族にプレゼントするのもきっと楽しいでしょうね。
卵、小麦粉、砂糖、ココアパウダー、油脂を大きな容器に入れ、撹拌します。
チョコレート色の生地が完成。このツヤこそ、材料が均一に混ざっている証拠なのだそうです。
完成した生地を直径21cmの丸型に流して、オーブンで約50分かけて焼きます。
焼き上がりました。いい匂いが周囲に立ち込めています。これを1日おいて生地を落ち着かせます。
ホールの一番上をカットして平らにし、さらに3等分して2枚それぞれの断面にチョコクリームを塗っていきます。
切った3枚を重ねて、周囲を同じチョコクリームでデコレーション。
パレットでつついて突起を作る角出しは、機械ではできません。
側面のチョコクリームを確認し、きれいに塗られていないところを手直し。
ココアパウダーを全体にたっぷりかければ完成。すぐに冷凍するので、家庭でもできたてのおいしさを味わえます。

コープ九州の生活情報誌クリム17年2月号より

 

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