北海道とうもろこしカット

大粒で、強い甘みが特長。とれたての鮮度を閉じ込めて、素早く加工する冷凍コーン!

 

8月下旬、北海道の各地に点在するとうもろこし畑は、1年で最も忙しい時期を迎えます。とうもろこしの収穫は毎年、お盆過ぎから9月下旬までのひと月足らず。コープでおなじみの冷凍『とうもろこ しカット』に使われているとうもろこしの産地、名寄よろ市でもこの時期、急ピッチで刈り取り作業が行われていました。

 

プリッと粒が大きくてみずみずしく、糖度が高いのが特長のスーパースイート種は国内でも需要の高い品種。けれども、とうもろこしはかなりデリケートな野菜で、その加工はスピードが命なのだとか。「収穫後、放置すればするほど味が落ちてしまうので、とにかく素早く加工しなければなりません」。というわけで、(有)樋口醸造店でも、生産者がその日に収穫したとうもろこしを工場に搬入すると、その都度待ったなしでどんどん作業ラインにのぼるという仕組みです。


「北海道ならではの寒暖差がとうもろこしの甘味と旨味につながるのですが、ここ数年は雪が少なくて夏も暑い。異常気象で収量にかなりの変動が出てきています」。肥料の値上がり、少雨のため実が太りにくいなど、とうもろこし市場は他にもさまざまな問題を抱えています。けれども、生産者たちは生産量全国一を誇る北の大地で、今年もとうもろこし作りに熱意を燃やしているのです。

とうもろこしカットの製造工程

取材を終えて

収穫したとうもろこしを生産者の方から山のようにいただ き、宿泊先でゆでて食べたのですが、まぁこれがおいしかったこと! 今回の北海道取材は『普段着で出かける旅』 (昨年12月号掲載)の取材も兼ねていて、数日間の滞在中、小腹がすいては食べるを繰り返し、最終的に口にしたとうもろこしの数は20本以上!相当な数でした。
(担当S)

 

コープ九州の生活情報誌クリム09年4月号より

 

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