まわりは田畑と山ばかり。広大な敷地に設置されたいくつもの巨大なビニールハウスの中には、ピンク色のバラの花が満開!あたり一面、ほんのりと甘い香りがただよっています。
実はこのバラ園は、国産のバラを使ったコープの化粧品『フリーリア』に使用するバラを専門に栽培しているバラ園。宮城県登米市の栗駒高原に近い山間にあります。
花は5月〜11月にかけて、7回程度の周期で次々と開花。この間、毎朝4人のスタッフで8分咲きになった花を摘んだ後、花びらと子房(ガク)を分ける“バラシ”という作業を行います。「できるだけ朝早いうちに新鮮な状態のバラを摘むようにしています。すべてが手作業なのでかなり手間はかかりますが・・・」。バラ園を管理している(株)アド・フェニックスの鎌田哲也さんはそんなふうに言いながら、花の咲き具合のチェックに余念がありません。
フリーリアに使うのは色も香りも異なる4種類のバラ。中の成分が肌にハリと潤いを与え、上品な香りはリラックス効果も期待できるのだそうです。
収穫後、花びらと子房に分けられたバラは、埼玉県にある加工工場でエキスやローズウォーターに加工。その後、製造元であるナリス化粧品の工場へと運ばれて、フリーリアの原料として使われます。
今回は、バラの花とその香りに終始うっと
りしながらの取材でした。花に囲まれているだけで美しくなれた(!)ように思えてくるから不思議です。それにしても、こんなにきれいなバラをたっぷり使っている『フリーリア』って、なんて贅沢な化粧品なのでしょう。編集部でもさっそく使っています。
(担当S)
コープ九州の生活情報誌クリム09年8月号より