愛媛産釜あげしらす

お年寄りや子どもにも食べやすい、やわらかな食感が人気。鮮度バツグンの釜あげしらすです。

 

しらすといえばもともと、九州や沖縄 に住む私たちになじみの深いのはしらす干しでしたが、最近は釜揚げしらすの人気がかなり高まってきているそうです。「干し」と「釜揚げ」は文字通り、しらすをボイルし、その後干すか干さないかの違い。

コープの『釜あげしらす』は、愛媛県松山市の(有)カネモが日生協からの委託で製造 していますが、今回はしらす漁から加工までの一連の工程を見学しました。

しらす漁の漁場は主に瀬戸内海北西部。 6月から7月にかけての最盛期には毎日、朝から夕方まで漁が続きます。獲ったしらすは素早く船上で氷漬けにし、運搬船で素早く加工場へ。真水で洗い、塩水でボイル後、即冷凍。この間、わずか30分足らずといいますからそのスピードには驚かされるばかりです。漁獲から加工まで、すべてを一貫して行う(有)カネモの担当の方によると「しらす漁は福島県から九州まで広範囲にわたって行われていますが、港から船で5〜10分の沖に漁場がある瀬戸内海はしらす漁にはかなり恵まれた環境です。さらにうちでは、鮮度を保つために船上でしっかり氷漬けにし、獲ったものはいち早く加工する。とにかく鮮度第一です」

夏場に漁獲し、急速凍結したものをチルドでお届けする『釜あげしらす』。ご飯や汁ものに、酢のものに揚げ物にと、さまざまなメニューに大活躍です。

 

釜あげしらすの製造工程

 

 

 

取材を終えて

今回は特別に、産地でしか食べることができないとれたての生しらすをいただきました。

プリッとしていてちょっと苦みのあるあの味、忘れられません!釜あげしらすの調理法としては、上の写真のしらす丼の他、チャーハンや卵焼き、酢のものに加えたり、お吸い物にしたり(しらすからいいダシが出る)、そのままポン酢でいただいたりといろいろ。日生協の担当者の方曰く「食パンにとろけるチーズと釜あげしらすをトッピングして焼くのもおいしいですよ」とのことでした。
(担当S)

 

コープ九州の生活情報誌クリム09年9月号より

 

過去の記事を読む