黒豚あらびきウインナー

黒豚のおいしさそのまま!マイルドなウインナー

 

つなぎの卵を使わないことで、アレルギーの子どもたちにも安心な商品にリニューアル!

スパイスの効いた大人向けのウインナーが主流だった15年前、「子どもが食べやすいウインナーを」ということで開発された『黒豚あらびきウインナー』。
肉の量に対して他の材料の配合比率をどうするか、子どもが好む味つけをどう工夫するか、そして黒豚の持つおいしさをどう引っ張り出すか。商品開発にたずさわった鹿児島協同食品(株)の藤田豪さんの頭を悩ます、さまざまな課題がありました。「中でも、黒豚の味わいをウインナーにどこまで生かせるかが開発のカギでしたね。味の決め手にもなるし、商品の特徴として顕著に現れますし。
ここは私たちの腕の見せどころでした」。“肉のおいしさは脂身のおいしさにある”とは、よく知られていること。そこで、脂身をまんべんなく散らすよう、豚肉はより細かく挽いたミンチを使用。独特の甘みと旨みが凝縮された黒豚の 脂身をウインナーでも存分に味わえるよう、藤田さんと開発チームの方々による知恵と工夫がカタチになり、コープ九州のプライベートブランドとなって今年で13年。子どもにも食べやすいほんのりとした甘みのある、マイルドなウインナーのおいしさに人気は衰えることがありません。


さらに今年4月から、この商品は子どもにとってさらにうれしいリニューアルがほどこされることに。アレルゲンのひとつである卵の使用をやめたのです。
ウインナーには、肉と他の材料を結着させるためのつなぎに卵を使うことが多いのですが、アレルギーの子どもにも安心して食べられるよう、つなぎを乳たんぱく(牛乳から抽出したたんぱく)に変更。「卵を使わなくても、弾力のある肉の食感も、黒豚のしっかりした味わいも変わりません。肉の風味をシンプルに堪能できる商品ですから、もちろん大人の方にも食べていただきたいです」


取材の最後に、藤田さんから、開発者ならではのおいしい調理法のアドバイス。「フライパンに少量の水を張り、沸騰したらウインナーを入れて2〜3分ボイルします。その後、水を捨てて表面を軽く空炒りするんです。旨みが流れ出るので切れ目は入れません。外側はパリッと、中はジュワッとジューシーなウインナーができあがります」。どうです? おいしそうでしょう?

 

黒豚あらびきウインナーの製造工程

 

 

 

 

 

 

コープ九州の生活情報誌クリム10年4月号より

 

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