ところてん

伊豆産の上質なテングサ100%。どこにも負けない風味と食感!

 

特長の異なる3種類のテングサをミックスし、喉越しのよさと適度な歯ごたえ、深い味わいを

 「このようなところてんは、他にはあまりないと思いますよ」。(株)ニシムラフーズの西村正行さんがそんなふうに太鼓判を押すのが、九州共同開発の『ところてん』。エフコープで誕生したのが20年以上前、3年前にCO-OP商品になってからも、原料や製法はまったく変わっていないと言います。
「いちばんの特長は、なんといってもこの素材。伊豆産のテングサを100%使っているところです」。

あまり知られていませんが、実は静岡県の伊豆地方はテングサの産地として全国一の量を誇るのだそうです。「コシが強くて美しいツヤがあり、とにかく食感と香りがいい。グレードの高さから言っても、伊豆産のテングサは日本で有数の品質を誇ります」


写真:テングサ荒目 女草さらに、同じ伊豆産でも、女草、男草、荒目と3種類を混合しているのもこの商品の大きなこだわりのひとつ。「どちらかというとやわらかい女草と、風味のある男草や食感のいい荒目をミックスすることで、絶妙な口当たりと深い味わいのところてんができるのです」。工場で見せていただいた原料のテングサは、あざやかな赤い色がとてもきれいで、太さも均一。ひと目で上質のものだとわかります。鼻を近づけるとぷんと濃い潮の香りが。

 

さて、そんなところてんですが、作り方はいたってわかりやすく、明瞭です。
テングサをしっかり洗浄して圧力釜に入れ、水を加えて加熱し、エキスを搾って型に流し込んで固める。それを規定の長さに細く切って容器に移せばできあがり。「製造工程を見ればわかるように、材料はテングサと水のみ。すごく単純なのですが、だからこそ主原料のテングサの質が味を大きく左右するんです」。
市販品の中には、簡単に量産できるということで、粉に加工したテングサを湯で溶かして作っているところも多いそうですが、「弾力も香りもやはり、我々のような作り方のものには及びません」。


低カロリーで、海のミネラルがたっぷり詰まったCO-OPのところてん。
最近ではサラダ感覚で野菜をトッピングしてドレッシングでいただいたり、冷やし中華風に具材をのせてボリュームアップする調理法も人気だそうです。

 

ところてんの製造工程

 

 

コープ九州の生活情報誌クリム10年7月号より

 

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