冷凍うどん

讃岐うどんならではのコシと弾力がおいしさの決め手!

足踏み機を通過した生地は帯状に延ばされて綾織り機へ。生地を90度ずつ方向転換しながら延ばして重ねていくことでグルテンの方向が変わり、組織が密になって生地に弾力が出てくるのだそうです。

手打ち≠忠実に再現するために、独自の機械を開発。
オドロキのこだわりが工場で明らかに!

本場・香川ではわかめとねぎ、かまぼこがオーソドックスな具材なのだそうです。

「スープも添付されていませんし、あくまで麺で勝負している商品です。だからこそ、本場の讃岐うどんのおいしさを家庭でどこまで味わっていただけるかに力を注ぎ、麺作りのあらゆるノウハウを駆使して製造しています」
香川県坂出市にある、さぬき丸一製麺鰍ナ作られている『CO-OP冷凍うどん』。讃岐うどんならではのコシとモチモチ感、そして喉ごしのよさを追求した工場の製造ラインには、驚きの工夫が随所に隠されていました。
うどん作りの基本は、小麦粉と水、塩などの材料を練って延ばして切るといういたって簡単なもの。そんな中、この商品は讃岐うどんの決め手でもある“手打ち”にこだわって独自の機械を開発し、導入しています。
「こんな機械を使っているメーカーは、他にはまずないでしょう」。
そんなふうに担当者が胸を張るのが、『足踏み機』と『綾織り機』というふたつの強力なマシーン。『足踏み機』はその名の通り、讃岐うどんの製法の特徴でもある、足で踏んでコシを出すという工程を忠実に再現したもの。練った生地がミキサーから出てくると、上からシリコン製の“足型”が降りてきて、ゆっくりと生地を踏んでいきます。しかもこの足型、真ん中をへこませて土踏まずまで表現しているという完璧さ。そしてもうひとつの『綾織り機』は、足踏み機を通過した生地を一旦帯状に延ばした後、さらに90度ずつ方向を変えながらさらに延ばしていくという同じく超特殊な機械。
「うどんの弾力は小麦粉に含まれるグルテンが要。グルテンをいかに鍛えるかで、讃岐うどんに欠かせないコシの強さやモチモチ感が決まるのです。足踏み機も綾織り機も、グルテンを鍛えるために欠かせないラインなんです」
綾織りの後は、鍛えた生地をじっくり休ませる熟成の工程へ。熟成によって鍛えた生地がやわらかくなり、さらに弾力が生まれるのだそうです。
かけうどんや鍋焼きうどん、讃岐風にいただくなら釜揚げで。これからの季節はお鍋にもぴったり。いろいろな料理で試すほど、その実力にうどん通も麺好きも脱帽の、冷凍うどんなのです。

冷凍うどんの製造工程

小麦粉に食塩水、タピオカでんぷんを加えてミキシング。
これが足踏み機。グルテンが均一に鍛えられるよう縦・横方向からゆっくり踏みます。
綾織り機にかけた生地はこんなふうに帯状に。
3の生地を延ばしてじっくり熟成した後、切り出し工程へ。
加熱ムラが出ないよう反転させながら茹でます。
茹で上げた麺を急速冷凍します。
ひとつずつ個包装してパッケージ。

コープ九州の生活情報誌クリム10年12月号より

 

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