豚味噌ステーキ

濃厚な味噌ダレがご飯に合う毎日の献立に大助かりの一品!

お肉を手に取り、両面にスピーディに味噌ダレを塗っていく作業。その素早さに圧倒されてしまいました。1枚のお肉につける味噌の量はすべて目分量、にもかかわらず、見た目もきれいに均一に仕上がっていきます。

こだわりの信州味噌ベースのタレを1枚1枚手塗り。
素材と手間を惜しまない加工は、さすがです。

両面をさっと焼いていただきます!野菜を一緒に炒めてもおいしくいただけます。

とにかくすごいのは手で豚肉に1枚1枚、味噌ダレを塗っていく作業――。事前にそう聞かされてはいたけれど、工場で実際にそのシーンを目の当たりにすると、これがカメラマンのシャッターが追いつかないほどの速さ! 薄切りにした肉を1枚ずつ手に取り、片方の手につけた味噌ダレを素早く両面に塗っては並べ、塗っては並べ…を黙々と繰り返す“味噌塗り”のプロフェッショナルたち。5人1組のユニットごとに、広い工場内のあちこちで見られる光景に目が釘づけになってしまいました。しかも作業をしているのは全員が女性!
「機械はどうしても人の手にはかないません。表は厚め、裏は薄めにという塗り方も、ムラのないきれいな塗り跡も、人の手だからこそできるものなんです。それに機械だとどうしてもタレにロスが出てきますし…。スタッフが全員女性なのは、細かい作業のため、男性にはなかなかできないからなんです」
この商品は今から約40年ほど前に、製造元の潟zーム食品が自社商品として作ったのが始まり。生協で扱うようになったのは11年前で、それまでタレに使っていた赤味噌を、塩分を控えめにと大幅にリニューアルしたのだとか。
 「実はタレに使っている味噌がミソなんです(笑)。ベースは長野市の善光寺の門前で100年以上も味噌作りを続ける『酢屋亀』という味噌屋が昔ながらの伝統的な手法を守って製造しているこがね吟醸味噌。国産の大豆と米を使用した甘口の信州味噌で、味わいはもちろん、香りがすごくいいのも特徴です」
この、こがね吟醸味噌に塩分控えめのあま味噌を加え、自然な甘さを出すための水あめと、ぴりりと風味を引き締めるための一味唐辛子を混ぜ合わせてできたのが秘伝の味噌ダレ。まろやかな味わいの中にコクがあり、甘口でありながら一味唐辛子の辛さがアクセントになった絶妙なおいしさです。
「豚肉は国産の肩肉を冷蔵で成型し、冷凍後に加工します。フレッシュな肉を使うことで味噌ダレに負けない肉のうまみを十分味わっていただけるはずです」
味噌ダレの濃厚な味わいはご飯にぴったり! 野菜と一緒に調理すると、栄養のバランスもバッチリ! メインのおかずが手軽にできあがりです。

豚味噌ステーキの製造工程

原料の豚肉は適度に脂身のある肩肉を使用。赤身と脂身が一定になるよう、カットした肉をリティーナ≠ニいう金具に入れて成型します。
凍結させた1の肉を機械で均一の厚さにカット。
味噌ダレをていねいに素早く手塗り。
トレーに並べます。ちなみにこのトレー、「取りにくい」という声を受けて昨年10月からリニューアル。3枚ずつ区分けし、必要な分だけ使えるようにもなりました。
ひとつひとつ手でパッケージ。
中の空気を抜いてシールをすればできあがり。
段ボールに詰めていきます。
これが秘伝の味噌ダレ。いい香りです!

コープ九州の生活情報誌クリム11年1月号より

 

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