クリーンな工場で次々に生まれる黒酢ドリンク。夏を前に出荷がどんどん増えていく時期には、フル稼働で製造にあたります。パッケージに描かれた壺のイラストがいかにも“黒酢”です。
ツンとくるお酢特有のすっぱさはほとんどありません。まろやかで、ほんのり甘くて、りんごの風味がやさしくお口の中に広がります。ジュース感覚でゴクゴク飲める『鹿児島の黒酢ドリンク』は、とにかく「すっごくおいしい!」というのがひと口飲んだ最初の印象でした。組合員さんの中には「これなら孫にも飲ませられます」という方もいらっしゃるほどその味はマイルドで、子どもからお年寄りまで、誰にでも親しめる味わい。今年で発売10周年をむかえ、アセロラやブルーベリーといった仲間も増えて、今後ますます多くの組合員さんに飲んでいただけるであろうたのもしい商品です。
その名の通り、原料の黒酢は鹿児島県産。黒酢の産地として全国にその名が知れた福山町で作られた黒酢を使っています。
錦江湾の沿岸、桜島を見渡す広々とした壺畑にずらりと並んだ壺。その中に仕込んだお酢が温暖な気候風土の中でゆっくりと天然発酵・熟成しながら少しずつ黒酢へと育っていきます。わが子のようにその成長を見守るのは、黒酢職人とよばれる黒酢づくりのエキスパート。酒蔵でいう杜氏のような存在で、色、味、香り、照りなどをひとつひとつていねいにチェックし、一人前になった黒酢のみ、収穫できるのだそうです(黒酢は生きものという考えから、生産者の方々は農産物と同じように“壺畑”とか“収穫”などという言葉を使います)。
このようにしてできた黒酢を、福岡県朝倉市にある鰍モくれんの工場へと運び、商品の製造がスタート。国産のりんご果汁に黒酢、砂糖などを加えてブレンドします。「開発当時はお酢の分量に結構悩みました。多すぎると飲みにくくなるし、少なすぎるとお酢の味わいがなくなってしまう。適度にお酢の存在を感じつつ、飲みやすい割合を確定するまでが大変でしたね」。商品の開発時にはそのような苦労もあったそうです。
規格は1回で飲みやすい125mlパック。グラスに注いで飲むとお酢の香りをより感じられるそうです。お酢のヘルシードリンクで、さわやかな夏と元気な体をチャージしてください。
コープ九州の生活情報誌クリム11年8月号より