岩手あい鴨鍋セット(340g)同 だんご入り(400g)

ヘルシーでくせのない肉質がスープとの相性もバツグン

2枚のロースとモモを、それぞれ皮を外側にして合わせて丸めた手巻きモール≠ニ呼ばれる肉を冷凍してスライスし、トレイに並べていきます。肉の赤身が健康的、脂とのバランスもきれいです。

全国シェア・ナンバーワンのメーカーが、東北の山間で育てた
健康な鴨肉を鍋セットで、今年も!

ごぼうと白ネギの他、アマタケのおすすめ具材はマイタケ。ボリュームたっぷりのだんご入りもおすすめです。

生協ではすっかりおなじみの『あい鴨鍋セット』は、組合員さんの冬の鍋物ランキングの上位をしめる人気もの。製造メーカーの潟Aマタケは岩手県大船渡市に本社がありますが、東日本大震災で大きな被害を受けて工場の生産機能が停止。にもかかわらず、7月1日にはみごと復活を遂げ、その素早い再生は新聞にもとりあげられて大きな話題となりました。本社の方によると、「1階部分が海水に浸かり、機械はすべてダメになりました。でも、震災の数日後、社長の『絶対に復活させる!』の一声から、全員一丸となって工場を立て直すために奔走し、4カ月後のスピード復興。まさにマンパワーです」。
『あい鴨鍋セット』の製造は、生産・加工部門、商品のセット部門のふたつに分かれて行われます。鴨を飼育し、肉の加工までを担うのが岩手県の田野畑村という山手にある工場。商品のセットは被災した大船渡の本社工場です。
周囲にはクマも出没するほど自然ゆたかな田野畑村の工場では、9月下旬からの供給に向けて、この日も朝からフル稼働。生後57日前後の鴨肉が丸のまま工場に入荷すると、担当者たちが手慣れた手つきでさばいていきます。
「鴨を解体し、2枚ずつに切り分けたロースとモモをそれぞれ皮を外側にして合わせ、丸めて太い棒状にします。モモの場合は丸める前に骨を抜いた部分にできた隙間にささみを埋めるひと手間がかかりますが、この“手巻きモール”と呼ばれるロール状に加工した肉を急速冷凍して本社工場に送り、スライスしてセット、スープを添付して袋詰めという手順でできあがります」
国産で全国の4割のシェアを占めるアマタケの鴨肉。長年培ってきた鶏肉の生産や加工技術を生かした、すぐれた味わいの肉質には定評があります。
「なにより大切なのは健康に育てること。クセがなくて食べやすく、病気に強いチェリバレー種という品種の雛をイギリスやフランスから空輸し、とにかくストレスを与えないよう細心の注意を払いながら飼育します」
鴨肉は脂が溶けやすいため、ヘルシーで、さっぱりした味わいが特徴。鍋にはごぼうと白ネギをお忘れなく。シメはおそばがおすすめだそうです。

岩手あい鴨鍋セットの製造工程

鴨肉をしめて毛抜き後、解体。ロース、モモ、ささみ、手羽など手際よくカットします。
手巻きモールの手順は、1枚のロース(モモ)の上に同じ部位を重ね、手でおさえながらくるり。
2のモールを急速冷凍します。
スライサーで3.5oにスライスしたものを仕分けしトレイに並べ、重量を量ります。
スライサーで3.5oにスライスしたものを仕分けしトレイに並べ、重量を量ります。
一つひとつ手作業で真空パックに。
この状態で一時保管。出荷に応じてスープや肉だんごを加えてセット。

コープ九州の生活情報誌クリム11年10月号より

 

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