国内麦 さぬきうどん(ゆで)(5食)

驚くべき麺のコシとモチモチ感。国内産の小麦粉100%の実力

国内産の小麦粉ならではの麺の食感を引き出すには、ゆで上がった麺をいかに素早く水で冷やし、引き締めるかが要。このラインではゆでたてをたっぷりの冷水で10度以下まで一気に冷やします。

小麦粉、塩、水。たった3つの原料だからこそ、
素材と製法がうどん作りの大きなカギに

ぶっかけうどんのトッピングはネギや揚げ玉でシンプルに。

今、日本で使われている小麦粉のほとんどは、オーストラリアやアメリカ産の小麦から作られています。そんな中、全体の約1割程度しか生産されない貴重な国産小麦を使った讃岐うどんがあるのをご存知でしょうか? コシが強く、麺のモチモチ感が自慢の、その名も『国内麦さぬきうどん』。
この商品は、今から12年前に手打ちうどん専用の小麦粉として香川県で開発された“さぬきの夢”という小麦粉を100%使用しているぜいたくなうどん。ゆでて水にさらした冷たい麺に、だしをかけてシンプルにいただく讃岐うどんの王道・ぶっかけうどんでさっそくいただいてみると、その味わいは驚きでした。もっちりとした歯ごたえに、とにかくすごいシコシコ感! つるりとした喉ごしと小麦の風味がしっかりと感じられる、これぞ讃岐うどんと言うべきおいしさです。潟jチレイフーズの協力工場である伊勢丸食品鰍フ担当の方によると「すこし専門的な話になりますが、“さぬきの夢”とオーストラリア産、それぞれの小麦粉を比較してみると、“さぬきの夢”の方が麺のモチモチとした食感を出すアミロペクチンという成分や、コシの強さなどにつながる粘りが多いことがわかりました。小麦粉の香り自体も、オーストラリア産よりはるかに感じられるため、地元の方にとってはまさに昔ながらの讃岐うどんという味わいです」
つまり、この商品は使っている小麦粉がものをいうおいしさだということ。地元でもほとんどのうどん店やメーカーが外国産の小麦を使っているのが現状ですが、「讃岐うどんと謳っている以上、本来は小麦粉だって地元のものを使いたい。そう考えて香川県としては今後さらに小麦の生産を増やしたいと考えつつも、米の裏作として作られる小麦はどうしても生産量に限りがあるんです」
さて、九州や沖縄では、うどんといえば秋や冬の定番メニュー。鍋やすき焼きのシメにも欠かせないものですが、もうひとつのおすすめが釜玉うどん。ゆでたてにアツアツのダシと卵をかけていただく、地元では“和製カルボナーラ”と呼ばれている人気の一品だそうです。でもね、先ほどご紹介した冷たいぶっかけうどんもぜひためしてください。絶品なんですよ、ホントに。

ニチレイフーズの協力工場である伊勢丸食品梶B
小麦の収穫は毎年6月ごろに行われます。

国内麦 さぬきうどんの製造工程

麺の原料は小麦粉と塩、水のみ。この3つをまずはミキサーにかけます。
1枚の長い帯状に延ばし、麺帯≠作ります。
食感を均一にするため、グルテンが偏らないよう多方向に延ばします。5段階に分けて徐々に延ばすのがコツ。
一般的な讃岐うどんより若干太めに麺切り。
ゆでた後はしっかり冷やして凍結のためにトレイへ。
急速冷凍し、トレイからはずします。
ひとつずつ個包装します。

コープ九州の生活情報誌クリム12年1月号より

 

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