味つけいなりあげ

すし飯を詰めるだけで、パパッと簡単いなり寿司

大豆は国内産100%。豆乳からはおいしい豆腐を予感させる独特の香りが。

ほどよい甘さの懐かしい味。
ご飯を詰めやすくする細かい工夫にも脱帽!

油抜きした油揚げを4枚ずつトレイに並べる作業。素早く枠内に収めるのがかなり難しいらしい。
イクラやサーモン、アボカド、クリームチーズなどを使って春らしい『変わりいなり寿司』も楽しい。

おいなりさん、おいしいですね。お弁当箱をぱっと開けたときにいなり寿司がお行儀よく並んでると、なんだか妙にテンションが上がるのですが皆さんはいかがでしょうか。ただ、いなり寿司って意外とやっかいです。油揚げを油抜きして砂糖や醤油で煮込んで味をよーくしみ込ませて…。味つけもけっこう難しいし。
そんないなり寿司の面倒を一手に引き受けてくれたのが『味つけいなりあげ』。たっぷりの調味液に浸された四角い揚げを長方形や三角に切り、寿司飯を詰めればハイできあがり。カンタンでしょう?
この商品を製造している鰍ンすずコーポレーションは長野市内にあります。豆腐作りからすべて自社で行っていて、工場では油揚げのエキスパートたちがテキパキと立ち働く姿が印象的でした。
製造は二つの部門に分かれています。ひとつは豆腐&油揚げ作り。国産大豆から作った豆腐を、油揚げ1枚分ずつの大きさに裁断。できたてを菜種油とコーン油で揚げるのですが、ここで驚きの必殺ワザを発見! 揚がった油揚げの側面に数本の針をズボッズボッと刺しているのです。この針刺し作戦≠ヘ、すし飯を中に入れやすくするため、簡単に揚げが開くようにとの工夫で、刺した針から中に空気を送り込むしくみ。なんともきめ細かい親切設計ですね。
そしてもうひとつは味つけ部門。油揚げを熱湯で油抜きし、トレイに素早く並べます。一枚ずつきれいにトレイに収まるように手で並べていくのも熟練の技が必要だそうで、数人の女性たちの、全く無駄のない手の動きに思わず見とれてしまいました。このようにして並べたトレイに調味液を注入すればできあがりです。
実際に食べてみれば納得ですが、この商品、味つけが本当に絶妙なんです。ほどよく甘い醤油味、手作りそのものの懐かしいおいしさ。うどんに入れたり炊き込みご飯の具にしたり、煮物に使ったり、いなり寿司以外にもいろいろな用途に使えるところに、『味つけいなりあげ』の懐の深さを感じずにはいられません。

工場のラインはおいしい油揚げのための豆腐作りからスタート!

一昼夜、水に漬けた国産大豆は大粒でふっくらしています。
大豆をすりつぶし、煮沸して豆乳を絞ってまずは豆腐を作ります。
油揚げ用の豆腐は、水分を少なくするために帯状の型に流して固めます。
でき上がりを想定して、4.9p角にカット。かなり固い豆腐です。
温度を3段階に調節しながら、風味よくカリッと揚げるのがコツ。
写真では見づらいのですが、奥の針を油揚げに刺して空気を挿入。
できあがった油揚げを油抜き後、トレイに並べていきます。
調味液を注入。たっぷり入れて味をしっかりしみ込ませます。
パッケージして完成です。シールのずれ、印字など入念に検品。

コープ九州の生活情報誌クリム12年5月号より

 

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