小麦粉と島原のきれいな水、そして麺のツルリ感を出すためかんすいを加えてミキシング。
真っ青な空にそびえる普賢岳。その裾野に広がる畑と海…。『co・op冷し中華』のふるさとは長崎県の南東に突き出た島原半島にありました。
「島原は皆さんご存知のそうめんをはじめ、市内には製麺所が500軒あまり点在する麺の半島≠ネんです」
麺どころであるゆえんは島原ならではのきれいな水と空気。のどかな風景の中に工場を構える鰹ャ川屋でも、そうめんやチャンポン、そして冷し中華などさまざまな麺作りを行っています。
毎年8月に需要のピークを迎える冷し中華。発売8年目となる今年は、4月の大幅なリニューアルによってさらなるおいしさアップを実現しました。
「まずは麺。食欲のない夏でも食べやすいように細くし、よりツルリとした喉ごしを味わえるよう工夫しています。とはいえ麺そのものの弾力はそのまま生かしていますので、コシのある食感もじゅうぶん満足していただけるはずです」
そしてもうひとつは添付のごまだれ。福岡県にある醤油メーカー・ニビシに製造を委託しているこのごまだれは、「たれ自体の味が濃く、ごまの風味が弱い」といううちモニ(組合員モニター)の声にこたえて改良。練りごまやすりごまの量を増やし、ごまの味をよりシンプルに深く味わえるレシピに変更しました。なんと小川屋の自社製品にくらべてごまの量が5倍も多いそうで、
「麺もたれもうちの商品の中ではもっともグレードの高いものを使っています」。
と、ここまで読んだ時点でどうしようもなくこの冷し中華が食べたくなってきた多くの読者の方へ、小川屋さんから調理の際のアドバイス。
「たっぷりのお湯で麺を茹でたら、必ず大量の冷水できゅっと冷やすこと。これでシコシコ感がぐんと変わってきます。トッピングはお好みですが、甘酢だれにはキムチ、ごまだれには温泉たまごなんかもよく合いますね。サラダをいただく感覚で、野菜をたっぷりのせれば栄養もバッチリです」
コープ九州の生活情報誌クリム12年6月号より