黄色の混濁果汁。甘みと香りが強く、ジュースのおいしさの決め手となります。
冷蔵庫からまた1本取り出して、ストローをぷちっと差してチューッと飲んで。そんなことを日に何度かくり返しております。大のオトナが…なんて言われそうで恥ずかしいのですが、べつに子どもしか飲んじゃいけないってことないですからねーと、それほど好きになってしまった『りんごカル』。生協を代表する商品のひとつともいえるこの飲料は、育ち盛りの子どものためにカルシウムを加えたりんごのジュース。姉妹品に『みかんカル』もありますが、どちらも息の長いヒット商品として多くの組合員さんに知られております。
さっそく、今年の4月から製造を請け負っている大分市の九州乳業(株)へ。
飲料の製造ラインはどこもそうですが、複雑にからみ合う銀色のパイプと林立するタンクばかりで、私たちはほとんど製造途中の商品を目にすることはできません。つまり、それだけ衛生管理が行き届いているということ。で、そんななか唯一見ることができたのが、最初の作業である原料のミックス。青森や長野を中心に国内産のりんごを搾った果汁の濃縮は、うすい黄色に混濁したものと透明なものの2種類。これらを混ぜ合わせて他の原材料やカルシウムを加え、タンクで1日ねかせて安定させ、次の日にパックに充填していきます。シンプルでわかりやすい一連の工程で、もっとも重要なのは味の均一化。糖度に酸度にフレーバー(香り)。この3種類を機械で測定したり検査員が実際に飲んで確認するという、細かいチェックが常に行われているのでした。
さて、このようにしてできあがる『りんごカル』は、大のオトナ(私です)をもなぜこんなに虜にするのでしょうか。ひとつは、果汁だけのすっきりした甘さ。そしてもうひとつはフレッシュな果汁そのもののさわやかな味わい。125mlという量のぴったし感。子どもだけのものなんて、そんなのズルイズルイ。と駄々をこねてまで飲みたくなる『りんごカル』ですが、もちろん育ち盛りのお子さんの健康飲料としてぜひどうぞ!なのです。
コープ九州の生活情報誌クリム12年7月号より