ミンチにした若鶏の肉は見るからに新鮮!
ミートボールを最後に食べたのはいつでしょうか。たぶん中学校ぐらいだよな…と考えつつ、その再会に胸をときめかせて佐賀県唐津市の工場へ向かいました。
サラダなど生協でも人気の加工品を製造する石井食品梶B駐車場に漂う揚げものとソースが混じったようないい匂いに安心感と親近感を覚えます。
ところで、ミートボールと言えば子どものお弁当と位置づける人も多いのでは?確かに子どもの好きなおかず上位の地位は以前から不動のもの。だからこそ安心を第一に素材を吟味し、味つけを工夫するメーカーの姿勢には、ミートボールへの深い愛を感じずにはいられません。
じつはこの商品、今年3月に内容を一部リニューアルしているんです。
「タレが塩辛いという声に応えて塩分を減らしてマイルドに、さらに料理に使いやすいようタレを25%増量しました」
野菜などを加えて酢豚風や回鍋肉風の一品を作る際、タレが多いと味つけも手軽だからといううれしい発想です。
「そしてこれは以前からなのですが、アレルギーのある子どもたちのために、卵や乳は一切使っていないんですよ」
やわらかくて臭みの少ない九州産の若鶏には生地のつなぎや臭い消しに使う卵白は必要ないこと。乳・卵を使わないミートボールに仕上げるため、乳を使わないパン粉を特注していること。細かいこだわりにとても驚きました。
さらに、ご存知でしたか?このミートボールは工場で加熱殺菌しているので加熱せずに食べられるんです。取材後に石井食品の方が作ってくださった、袋から出したミートボールにきゅうりとわかめを和えただけの一品(写真下)。やわらかいお肉と甘めのタレにさっぱりしたきゅうりの食感が絶妙なコンビで、これはおかずにもなるしビールにも合いそう!
その他、お肉代わりに筑前煮に加えたり、パスタや丼の具にもグッド。数十年ぶりに再会したミートボールは、ミートボールの枠を超えた活躍でおかずの世界に君臨していたのでした。
コープ九州の生活情報誌クリム12年8月号より