まずは6種類の穀物やナッツをブレンド。右上から下へ順にスライスアーモンド、コーン粒パフ、ココナッツ、パンプキンシード、オートミール、コーンフレーク。
コーンフレークにオートミール、スライスアーモンド…。ドライフルーツを除く6種の原料が次々と個別に計量され、ステンレスの容器に収まっていきます。工場にただよう穀物のこうばしい匂いと甘い香りに思わずニッコリ。さぁここから、『co・opフルーツグラノーラ』の製造が開始です。まずは容器の中の穀物やナッツに、糖蜜やマンゴーピューレなどをミックスした液体をコーティングし、味と香りづけを行うレボリング″H程へ。この液体にはプルーンやココアパウダーなども混ぜ込まれ、フルーツグラノーラをよりいっそう深い味わいに仕上げます。
人の手でしっかりと混ぜながらコーティングされたグラノーラは、しっとり湿った状態。これをいかにカラッとサクッと乾燥させるかが、製造の大きな要にも。幅広いベルトコンベアのような機械に平らに広げ、乾燥機を施したトンネルを通過すると、グラノーラはあっという間にドライな状態に。固まったりくっついてしまったものをていねいに砕いてから、4種類のドライフルーツを独自の製法で(ここは企業ヒミツ)片寄らないよう均等に混ぜれば完成! 袋詰めされたフルーツグラノーラは、まだほんのりあたたかく、手のひらからおいしそうなできたて感≠ェ伝わってくるのでした。
今やフルーツグラノーラといえば、一連のシリアル系の中で最も売れ筋のアイテム。他メーカーのものも多数ありますが、生協のフルーツグラノーラの大きな特長は、なんといってもドライフルーツの多さ。パパイヤ、クランベリー、パイナップル、レーズン。ひとつひとつをお口の中で存分に楽しめます。
長期間の保存が可能で、鉄分やカルシウム、食物繊維、そして9種類ものビタミンが含まれているということで、震災以降は非常食としても注目されました。手軽にとれる朝食にはもちろん、おやつやお菓子作りの材料にも。サクサクの歯ごたえとフルーティーな味わい、さわやかなおいしさをいつでもスタンバイ!
コープ九州の生活情報誌クリム13年4月号より