たまごスープ

ふんわりした卵がたまらない!家庭の味をみごとに再現

煮立ったスープに卵液を加えて攪拌。卵を絶妙なふんわり感、そしてトロトロ具合に仕上げるのがミソなのです。

フリーズドライだから、
作りたてのおいしさをそのままキープできる!

ほんのり黄色のスープに、かにかまぼこの赤、ねぎの緑がアクセント。
スープをブロック型に注いだら、具材がはみ出ないよう表面をならします。

お湯を注いだ途端、カップにふわっと広がるかき玉。立ちのぼる湯気からは、わかめの風味が混じったスープのいい香り。そしてひと口すすってみると…ふわふわ、とろりとした卵に、刻んだかにかまぼこの食感がアクセント。わかめの味わいがほどよい深みを醸しています。『CO・OPたまごスープ』を製造しているのは青森県の八戸東洋梶B担当者によると、「卵のふんわり感をいかに出すかが製造のポイントです。家で作るものと変わらない家庭の味を再現したいと思って」。
大鍋で煮立つ、醤油やチキンエキス、調味料を加えたスープ。もうもうと湯気が立つ中に卵液をたっぷり投入します。
「かき玉を作る際の、卵を入れるスピード、その後の加熱時間、すべてにコツがあります」
そういうわけで、1度にたくさん作ることができないのは難点でもあり、同時に製造上のこだわりでもあるとのこと。ちなみに、使用している卵はほとんどが県内産。中身を割って漉した“液卵”の状態で入荷しています。
さて、スープを仕込んでいる間に、別のラインでは、スープをフリーズドライにする準備がすすんでいました。1食分ずつ四角く仕切られたブロック型に、乾燥したわかめとかにかまぼこ、ねぎを素早く入れてスタンバイ。できたての卵液を充填したら、最終段階のフリーズドライへ。
ところでこのフリーズドライ、具体的にどのような製法かご存知ですか?
「マイナス40度でスープを凍結させた後、乾燥庫に入れ、一気に気圧を下げて真空状態にして、氷を蒸発させるのです」
気圧を下げることによって凍ったスープの水分が水蒸気になって蒸発(昇華)するため、フリーズドライ後のスープは無数の穴が開いたスポンジ状。高い熱や圧力によるダメージが少ないので、作りたてのおいしさをそのまま保てるのだそうです。
仕込みから商品になるまで、検査も含めてなんと5日間! 家庭でサッといただけるおいしいスープ、その製造にはじっくりと時間をかけています。

トロトロの卵のスープと、フリーズドライ。製造のポイントは2点

スープは醤油、チキンエキス、調味料を加えた和風ベースです。
上からかにかまぼこ、ねぎ、わかめ。すべて乾燥した具材を使います。
スープを作っている間に、ブロック型に3種類の具材を入れます。
卵液が入ったトロトロのスープ。卵は全体の30%とたっぷりの量。
ブロック型にできたてのあつあつスープを充填。おいしそう!
具材が飛び出さないよう、表面をへらでなめらかにならします。
凍結庫で一晩、凍結(フリーズ)させた後、乾燥庫(ドライ)へ。
スリーズドライ後のスープは凍った部分が蒸発(昇華)してスポンジ状に。
ブロックを1食分ずつに切り離し、包装すればおなじみの商品!
5袋入りと10袋入りにそれぞれ袋詰めにして、いよいよ完成です。

コープ九州の生活情報誌クリム14年1月号より

 

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