肉と野菜、香味野菜のにんにくやしょうが、調味料、つなぎのパン粉。すべてを撹拌します。
ぎょうざって、思い出したら無性に食べたくなりませんか? 今夜はぎょうざ!と決めた瞬間から、お腹は完璧にぎょうざを受け入れる態勢になる。それくらいの強者ですから、献立に登場するとなったら、これはもう誰にもとがめられることなく、がっつりと…。さぁ、そんな時は「ファミリータイプ肉ぎょうざ」におまかせください。1箱24個も入って、通常価格なんと278円。製造元である八洋食品株式会社の担当者も「正直この価格はキツイです」と苦笑するほど、コストパフォーマンスに優れた人気商品なのです。
と、いきなり価格の話になりましたが、もちろんその人気の所以は味にあります。具材には国産の豚・鶏のひき肉とキャベツ、玉ねぎ、にら、そして生姜。さらににんにくで風味を出し、醤油やごま油で深い味わいに仕上げます。
製造日、工場は早朝からフル稼働。具材の製造、完成した具材を皮に包む成型、成型したぎょうざを蒸してチルド冷却後に包装。それぞれのラインごとに人と機械が一体となってめまぐるしく立ち働く光景に、50年以上続く老舗メーカーの底力が伝わってくるようです。
さて、ぎょうざと言えば、気になるのはやはり具材。さっそくそのラインを見学してみると。芯をくりぬかれ、洗浄され、機械で次々と刻まれていくキャベツ。大玉で葉はシャキッとみずみずしく、いかにも新鮮そう。傍らでは、冷凍の塊肉がフローズンカッターと呼ばれるミンチ機にかけられ、直径約5ミリとやや荒目のひき肉に。ジューシーに仕上げるため、適度に脂身が混じった豚肉と鶏肉をミックスして使っています。
「ご存知ですか? 商品名の“肉ぎょうざ”、これは肉の割合が一定量以上入っていなければ表現してはいけない決まりなんです」
その割合とは、具材の30%以上。つまり、具材の3割はお肉が占めているということ。生協だからこその、この具材にこの価格というわけです。
家族みんなで食べられるよう、にんにくをやや控えめにしたあっさり味。甘めのたれもおいしさの立役者です。
パリッと焼いたぎょうざを囲み、ビールぐびぐびもよし、ご飯もりもりもよし。ぎょうざを囲む食卓って、すごくハッピーですね。
コープ九州の生活情報誌クリム14年4月号より