ただの炭酸水

深井戸水を汲み上げた炭酸水は、まろやかな味、さわやかなのど越し

ライン上に整列して、どんどん流れてくる「ただの炭酸水」。春から夏にかけての時期が、製造のピークなのだそうです。

飲み方いろいろ、アレンジ自在。
夏の冷蔵庫に欠かせない!

ノンカロリーなので、ダイエット中の方でも安心。お酒を控えたい日のビール代わりにもおすすめです。
人気に比例して種類も増え、今では全6種類で展開中。果汁入りのものは、炭酸がやや弱め(微炭酸)です。

ただの炭酸水。いい名前ですね。奇をてらわず、率直でわかりやすくて。発売以来16年、人気は確実に上昇し、今では飲料部門での売り上げナンバーワン(13年度現在)を誇るまでに成長。この時期は特に”ただ炭”の入っていない冷蔵庫はない、というご家庭も多いのではないでしょうか。
今でこそ生協商品としての確固たる地位を築いた「ただの炭酸水」ですが、製造元のふくれんによると、開発当初はかなりの苦戦をしいられたのだそうです。
「工場に炭酸のラインを導入するために、いくつか開発した炭酸飲料のひとつでした。初年度の製造はわずか2000ケース。この先いったいどうなるものかと…(笑)」
当時、炭酸入りのミネラルウォーターといえば、今のような大きな市場ではなく、ほとんどは大手メーカーがお酒用に販売するのみ。けれども、巷では安全でおいしい水へのこだわりが徐々に高まり、水を買うライフスタイルも少しずつ定着。そんな時代の後押しもあり、「ただの炭酸水」は着々と実績を伸ばしたのです。
そんな”ただ炭”、その名の通り素材も製造も本当にシンプル。工場のある福岡県南部・甘木地方の清らかな深井戸水を汲み上げて消毒やろ過を施し、炭酸を加えただけ。果汁やフレーバーの入っているものは、基本の製造にそれらを添加する工程が加わるのみです。
とにかく原料の水がいい。それが「ただの炭酸水」の大きな特長。山に囲まれた自然の恵みたっぷりの地域で、地下200メートルの深井戸から採取する水は、マグネシウムの含有量が低いために苦味が少なく、まろやかな口当たりの軟水。クセのないさっぱりとした味わいと炭酸がシュワッと小気味よくお口に広がります。
そのまま飲んでよし、ジュースやお酒を割るもよし。フルーツやシロップなどを加えてフルーツポンチに。天ぷらの衣に水代わりに使ったり、パンケーキの生地に加えることでふんわり感がアップするというお料理アイデアもぜひ、お試しください。
今年3月、新たに食物繊維入りが加わり、現在は全6種類で展開。プシュッ(と開けて)、シュワッ(と爽快なのど越しに)、ゴクゴク(おいしく飲める)。家族みんなで飲める、使える”ただ炭”です。

工場の敷地内にある小屋の中に取水口があり、深井戸水を汲み上げます。
汲んだ水を塩素消毒、UV殺菌し、活性炭ろ過する機械に通します。
炭酸を入れるため、この機械で水の中の酸素や窒素を抜きます。
炭酸ガスを溶かし入れる機械。500mlの水に約2Lの炭酸ガスが入ります。
さらにろ過して、ボトル充填。1分間に約400本のスピードです。
圧力計でガスボリュームを測定。適正なガスの量を常にチェックします。
工場の広いラインを限りなく流れる"ただ炭"の行列。さすがの消費量です。
ボトルにラベルを貼り、完成した商品が次々に流れてきました。

コープ九州の生活情報誌クリム14年8月号より

 

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