長崎風ちゃんぽん

鍋に入れて煮るだけで野菜たっぷりの本格的ちゃんぽんが、完成!

巨大なフライパンに油を熱し、キャベツ、にんじん、もやし、きくらげ、玉ねぎを入れて調味料を加え、しっかり炒めます。

野菜たっぷり、11種の具材とシコシコの麺に、
思わず「うまいっ!」

絹さや、豚肉、イカ、えび、揚げかまぼこといったトッピング具材をのせるのは、すべて手作業です。
スープと水を煮立て、麺を入れて約2分でできあがり! 焼きちゃんぽんもおすすめです(麺と具を焼き、水60mlを加えて蒸し焼きに。味を見ながらスープを適量、加えます)

水とスープを沸騰させた鍋に、麺を入れて約2分。具材たっぷりのちゃんぽんが即できあがり。こんなに簡単でいいのでしょうか―。思わずそうつぶやいてしまう「長崎風ちゃんぽん」。組合員によるコープ商品の人気投票「これいいね! 総選挙」では、殿堂入りを果たした実績を持つ一品です。
専門店の味をそのまま再現した製造。そう聞いてやって来たキンレイの工場内では、なるほど、店の厨房さながらの光景が繰り広げられていました。
まずは具材を炒めるライン。熱した巨大フライパンに、キャベツ(茎と葉は別々に火を通します)、にんじん、もやし、きくらげ、玉ねぎを次々に入れて、直火の強火でしっかり炒めます。この、直火炒めもメーカーのこだわりのひとつ。キンレイの担当者によると
「他社では具材をボイルするところが多いのですが、野菜のシャキシャキ感を出すために、うちではあえてガスの炎で炒めています」
しっかり炒めた具材に塩こしょうし、さらに加熱して、コーンを加えれば調理完了。旨味と食感を閉じ込めて一気に冷却します。そして同じ頃、別のフロアでは麺の製造がすでに始まっていました。小麦粉と水を練って帯状の麺帯を作り、少しずつ延ばして、やや太めにカット。具材が絡みやすいよう、断面を四角ではなく丸い形状にしたり、かんすいや卵白を使用していないのも、この麺の特長です。
できた麺は即ボイルし、冷却。1食分ずつ丸いトレイに入れ、上から具材をのせていくのですが…。この工程はさらに圧巻でした。麺の上に炒めた野菜をのせ、絹さや、豚肉、イカ、えび、揚げかまぼこを決まった位置にトッピング。この一連ののせ″業をすべて人の手で行っているのです。
「具材はすべて形が異なりますし、全体のバランスを見ながらの作業なので、機械任せにはできません」
いやいや、何とも手間のかかる商品。殿堂入りの人気というのも納得です。
ところで読者の皆さん、ここまで読んでお気づきでしょうか。そう、このちゃんぽん、具材の種類がすごいんです。その数なんと11! 家でこれだけの具材を揃えたちゃんぽんなんて、そうそう作れません。というわけで、簡単に作れて、野菜もたっぷり摂れて、バラエティに富んだ具材で、お腹も心も大満足。つまり、常備せずにはいられないということですね。

新鮮な国産のカット野菜を、製造日の朝、仕入れて使います。左からキャベツ、にんじん、もやし、玉ねぎ。
ガスの炎で1の野菜をしっかり炒めます。おいしそうな匂い!
塩こしょうで味つけ。お店のちゃんぽんとまったく同じ作り方です。
炒め終えた具材をトレイに移し、旨味と食感を損ねないよう、一気に冷却。
同時に別のフロアで麺を製造。小麦粉と水を練って麺帯を作ります。
麺帯を徐々に薄く延ばします。この麺はかんすいも卵も不使用です。
カットした麺は下に落ち、そのまま茹でる仕組みになっています。
茹でた麺を3段階で冷却。最後はきゅっと引き締めてシコシコ麺に。
偏らないよう手で均等にほぐしながら、1食分ずつトレイに入れます。
炒めた野菜とトッピング具材を、それぞれ手作業でのせていきます。
急速冷凍。この麺は、18cm鍋に入るよう、直径16cmの大きさです。

コープ九州の生活情報誌クリム15年2月号より

 

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