チーズがとろ〜り緑黄色野菜のとうふハンバーグ

豆腐と5種の野菜が入った生地に、コクのあるチーズ。まさに黄金のハンバーグ

完成した生地には、トロ〜リと出てくるチーズのほかに、ダイスカットした別のチーズも入っています。

試行錯誤をくり返して習得した、
他社には真似できない技術で製造

成型は、饅頭などの製造に使われる包餡機を使用。
調理は電子レンジであたためるだけ。淡白な味わいの生地ですが、濃厚なチーズでボリューム感もアップ。

とろっとろのチーズと、ヘルシーな豆腐。そして5種類もの緑黄色野菜。ハンバーグにこれだけの要素が加わると、向かうところ敵なし! 最強のハンバーグができあがるのは間違いありません。事実この「チーズがとろ〜り 緑黄色野菜のとうふハンバーグ」のメーカー・不二製油の担当者によると、「発売を始めたのは3年ほど前になりますが、この商品は売り出す前からすでにかなり評判になっていて、発売と同時に人気はうなぎのぼり。今も右肩上がりに売れています」
まん丸のかわいい形をしたハンバーグの真ん中をお箸で割ってみると、中からあふれ出てくるのはその名の通り、とろ〜りとクリーミーなチーズ。玉ねぎ、にんじん、ブロッコリー、枝豆、かぼちゃと、生地にはいろいろな野菜たち。さっそくひと口いただいてみると…。ふんわりとした豆腐ベースの淡泊な味わいの中に、しっかりとした存在感を醸し出すにんじんやかぼちゃ、玉ねぎ。まろやかでありながら濃厚なチーズとの相性は抜群です。
「とはいえこの商品、実際の製造はホントに大変だったんです。当初は、いつサジを投げようかと考えていました(笑)」
もっとも難関だったのが、加熱時の生地とチーズの関係。このハンバーグは生地を成型後、焼いて冷凍した商品ですが、生地が焼けると、中のチーズが加熱によって溶け出てしまうという想定外の問題が起きてしまいました。
「ひき肉だけのハンバーグなら大丈夫なのですが、豆腐入りのやわらかい生地だと、溶けたチーズが生地に浸透して漏れだしてしまうんです」
この難問を解決するにあたり、工場では焼き方に関する並々ならぬ試行錯誤を重ね、試作を繰り返したのだとか。
「豆腐ハンバーグにチーズを入れた商品は、他社にはたぶんないでしょう。作ることができないと思いますよ」
独自のノウハウの習得によって、ようやく完成したハンバーグは、子どもに野菜を食べさせたいと願う組合員の心を捉えて離しません。豆腐入りでヘルシーなおいしさは、カロリーが気になる人やお年寄りにも喜ばれるでしょう。
豆腐やチーズの風味を生かした控えめな味つけなので、何もつけずにさっぱりいただくのはもちろん、ケチャップやトマト、カレーなどのソースにもよく合います。
さらに、中のチーズは冷めてもとろとろ。お弁当の主役としても、おいしい仕事をしてくれること間違いなしです。

あふれ出すチーズはこれ! トロトロのフロマージュ(右)。豆腐(左)は、木綿豆腐を仕入れています。
5mm角に切ったかぼちゃとにんじん、玉ねぎ。枝豆とブロッコリーは、角切りにできないので別に刻みます。
豚肉と鶏肉は、豆腐になじみやすいよう、仕入れたものをミンチ状のすり身にします。
豆腐と肉類、ブロッコリー、枝豆を混ぜ合わせた生地に、残りの野菜を加えて撹拌。
調味料などを加え、まんべんなく撹拌して粘りを出します。
生地とチーズを包餡機に入れ、出てきた生地の上を軽く押さえると、例のまん丸い形に!
生地をよりふんわりと仕上げるため、蒸気を使って中までしっかり焼き上げるのだとか。
焼き上がったハンバーグは、そのままフリーザーへ。約1時間かけて急速冷凍します。
重量やX線などの検査ラインを通り、4個ずつ袋詰めにすればできあがりです。

コープ九州の生活情報誌クリム16年1月号より

 

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