コープ九州は、九州・沖縄地区の8つの生協の事業連合です。

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理事長挨拶

理事長挨拶


生活協同組合連合会
コープ九州事業連合
代表理事 理事長 江藤 淳一

2021年度も九州各地では集中豪雨や台風などによる人的被害、家屋や農地の浸水など多くの物損被害が発生しました。全国各地で地震が頻発しており、3月には福島県、宮城県を中心に震度6強、6月にも石川県で震度6弱という大きな地震が発生しました。毎年のように自然災害が常態化していることを危惧すると同時に日常の備えの大切さも痛感しています。

世界情勢では、2月24日にはロシアがウクライナに対する軍事侵攻に踏み切りました。今なお多くの民間人が犠牲になるという人命を奪い合う戦争が現実に起こっています。

また、2020年1月からの新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大と終わりの見えない闘いは、引き続き私たちのくらしや事業に大きな影響を与えています。収束の見通しさえ見えない恐怖は、さらに多くの生活困窮者を生み、今後の社会構造と生活スタイルにも大きな影響を与えることになっています。

こうした状況の中、会員生協の奮闘と連帯の力により、組合員の皆さまの支持をいただきながら事業継続が出来ていることに改めて感謝申し上げます。

2022年度も地球規模で変異株によるコロナウイルスの恐怖や気候変動の影響である自然災害の脅威、絶え間ない国内外の紛争、飢餓や貧困など格差の拡大、平和・民主主義・人権・自由などに関わる問題が山積みであると同時に、エシカル消費・SDGsやパリ協定といった持続可能な社会を目指す動きも拡がっています。

世界的な原油高・原料不足・物流コストの上昇などを背景に、くらしに欠くことのできない食品や生活用品、資材等の値上げも始まっており、事業や活動に対する影響も多大なため、対応策も含め会員生協との連携をさらに強めることが重要となっています。

国内でも、働き方改革や社会保障改革、農水畜産業の高齢化と担い手不足など私たちのくらしの不安が増大する事態が加速しています。

組合員の日々のくらしと生命が脅かされ、不安が増大している今こそ、生活協同組合の本来の役割と意義に基づき、引き続き「平和とよりよき生活」、「誰もが安心してくらし続けることができる持続可能な地域」の実現に向けて、コープ九州でも会員生協のみなさまをはじめ、全国の生協や行政や地域の諸団体とも連携して、協同の力でさらに具現化を急ぐことで生協固有の価値を高めていけるように努力してまいります。そしてコロナ禍において明確になったくらしや事業・活動の課題を整理しながら、全ての会員生協の事業・活動に最大限貢献できることをめざしていきます。

2022年度もどうぞよろしくお願いいたします。

2022年6月

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