生活協同組合連合会 コープ九州事業連合
代表理事 理事長 東 賢二郎
今年は終戦65周年・日米安保50周年にあたります。普天間基地の移設問題では、沖縄県民、徳之島町民の皆さんの切実な叫びが日本中にとどろきました。そして、あらためて、独立国日本にこれだけの米軍基地がある現実に目をむけ、海兵隊の“抑止力”や安全保障の本質的な意味合いについて、深く考えさせられる機会となりました。
また、5月にニューヨークで行われた核不拡散条約の再検討会議には、全国の生協代表団にエフコープ、ララコープ、生協コープかごしまからも参加をされました。被爆者団体の皆さんとともに、被爆の実相を伝え、核廃絶へのアピールをされたことは、「核兵器なき世界」の実現にむけた、歴史的な取り組みであったと思います。
経済面においては、デフレスパイラルの進行はとどまる気配が見えず、消費者は安全・安心へのこだわりは大事にしながらも、無駄なものは買わず、より価格の安いものを利用する堅実な暮らしぶりにシフトしています。そして、小売業の体力勝負ともいえる価格競争は今年もさらに激化していくものと思われます。
昨年度は赤字を計上したコープ九州の決算ですが、09年度はなんとか黒字で終えることができました。しかし、会員生協の決算はこれまでにない厳しい結果となっています。会員生協の経営に貢献できなければ事業連合の存在価値はなく、購買事業の中核を受託しているコープ九州としての責任を痛感しています。
しかし、10年度は前進基調を作り出すための、これまでにない強みを手に入れます。冷凍品・冷蔵品・農産品がそれぞれ適正温度のまま配達できるようになることや、それと連動した商品企画・カタログの改革、品質保証システムの構築などは、組合員にとって大きなメリットとなります。また、日本生協連との共同事業も新たな段階に入り、同じ事務所内でより一体的な運営をはじめました。会員生協・事業連合・全国連が力をあわせ、組合員の暮らしにそった最適な品揃えと仕入れ条件を追求し、トータルなコスト削減をはかります。さらに店舗黒字化にむけて新店出店にも挑戦します。
厳しい情勢ですが、それらを確実に実行していくことで、未来に向けて大きな前進が作れると確信しています。ともに未来を語り、たすけあい、励ましあい、切磋琢磨しながら、10年度の生協事業を取り組んでまいりましょう。
2010年6月