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おいしいコープ探検隊

おいしいコープ探検隊(クリム17年6月号より)

鹿児島県大隅産うなぎ蒲焼(九州の味たれ付)2尾(220g)、たれ付

取材協力/大隅地区養まん漁業協同組合(鹿児島県鹿屋市) 
撮影/久保成人(St.Séek)

全国一のうなぎの産地から届く、ふっくら香ばしい蒲焼。
健康に育ったうなぎをこだわり加工で人気の逸品に

自然に囲まれた、のどかな環境にある養殖池(奥のビニールハウス)。

甘めのたれが食欲をそそる、おかわり必至の蒲焼です。

製造メーカーに聞きました!
大隅地区はなぜうなぎの養殖が盛んなのですか?
まず言えるのは、うなぎの養殖に欠かせない地下水に恵まれていること。豊富な地下水がうなぎの生育に大きく役立っています。
養殖の流れを教えてください。
シラスと呼ばれるうなぎの稚魚を12月から3月にかけて仕入れて養殖池に入れ、早くて8カ月、その後1年半ぐらいまでの間で育てて出荷します。
養殖の技術はかなり難しいと聞きますが。
うなぎはとても繊細。しっかりエサを与えて太らせるためにはつねに水温を30℃程度に保つ必要がありますし、水中に一定の酸素がなければ、うなぎはすぐ死んでしまいます。定期的に水の入れ替えも必要ですが、水を替えたことによる環境の変化でしばらくエサを食べなくなることもあるんです。生産者は各自でコンピュータを完備して、365日、池の管理を行っています。
工場に入荷したうなぎは、その日に蒲焼に加工されるのですか?
まずは立て場と呼ばれるところに保管してエサを断ち、うなぎの体内を浄化して臭みを取ります。その後、肉質を保つために氷で冷やして仮死状態にしてからさばいて加工します。さばいてから商品が完成するまで約1時間半とスピーディです。
蒲焼の工程もずいぶん念入りですね。
皮と身をそれぞれ5分焼いて、10分蒸す。そしてたれつけ。この、おいしい蒲焼の加熱時間を基本に、大きさによって火加減や時間を調整します。
大隅産のうなぎは安心や安全といった品質にも定評がありますね。
衛生的な環境で育てることはもちろん、微生物検査や抗生物質の残留検査、臭みのチェックなど、どこにも負けない、徹底した品質管理を行っています。

 鹿児島県はうなぎの養殖で、国内のおよそ7割のシェアを誇る、全国一のうなぎの産地です。肉厚で臭みのない健康なうなぎを、ふっくら焼き上げたコープの『鹿児島県大隅産うなぎ蒲焼』も、今から30年以上も前にここ、大隅で生まれました。その生育がエサや環境に大きく左右されるという、極めて繊細なうなぎ。並々ならぬ技術と腕が必要とされる養殖にたずさわるのは、大隅地区養まん漁協の21軒の生産者。細心の注意を払いながら日々、上質のうなぎを育てています。
 さらに、恵まれた環境下で育ったうなぎを蒲焼に加工するのも、同じく組合の直営工場。運び込まれたうなぎの鮮度を保ったまま素早くさばき、直火で白焼きにした後、身をふっくらとやわらかく仕上げるためにじっくりと蒸し上げます。そしてその後、たれをつけては焼く工程をなんと4回も繰り返す手の込みよう。
〝生協以外のうなぎは食べない〟。多くの組合員にそう言わしめる大隅産のうなぎ蒲焼。今年も、夏のスタミナ補給の季節がやってきました。まずはうなぎで、家族の元気をチャージ!

うなぎの養殖池は、温度管理が徹底され、外気からの影響を受けないビニールハウスの中に。

あじやいわしの魚粉とでんぷんなどを混ぜたエサを朝夕の2回与えます。

それぞれの生産者はコンピュータで自分たちの池を24時間365日、管理しています。

入荷したうなぎのエサを断って、臭みを取るため、まずは立て場に保管。

蒲焼用にうなぎをさばきます。

さばいたうなぎを焼成エリアへ。

まずは白焼き。皮を上にして約5分焼き、ひっくり返して身を上にしてさらに約5分焼成。

白焼き後、10分ほど蒸すことで身がふっくら。

焦げないよう火加減に注意しながら、たれをつけてはじっくり焼く、を3回繰り返し。

4回目にこってりと粘度の高いたれを絡めて完成!

うなぎをつぶさないよう、マチ付きの真空トレイに入れて急速冷凍。

焼いてすぐに冷凍するのも、おいしさのヒケツです。

コープ九州の生活情報誌クリム17年6月号より

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