コープ九州は、九州・沖縄地区の8つの生協の事業連合です。

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おいしいコープ探検隊

おいしいコープ探検隊(クリム17年10月号より)

南国元気鶏 若鶏もも肉400g(2枚入)

取材協力/マルイ食品株式会社(鹿児島県出水市)
撮影/久保成人(St.Séek)

弾力があって肉厚、コクのある味わい。
もも肉の最もおいしい部分をカットした、1枚200gのチルドパック

弾力とコクのあるもも肉は、シンプルに焼いただけでも美味。

製造メーカーに聞きました!
鶏の飼育にはどのような工夫をしていますか?
弊社では現在、出水市近郊の38農家と契約しています。肉質の決め手となる飼料は、とうもろこしをはじめとした穀物やビタミンなどですが、季節ごとに、鶏が食べやすいよう配合を変えています。
鶏はどのくらいの大きさで出荷されるのですか?
産まれてから48〜49日令(齢)が出荷のタイミング。これは、若鶏として最も味がいいとされる約3キロに成長する日令です。
200gのカットは利便性を考えてのこと?
料理する際の目安として、ひとり1枚と考えたときのボリュームは、200グラムがちょうどいい大きさではと考えました。
どの部分を200gに切っているのですか?
もも肉の上部を2センチほどカットし、そこから機械で200グラムになるよう計量。それより下の部分を切り落とします。左下のように、カットして取り除く部分は、上は余分な皮、下は筋の多い部分。つまり、もっとも弾力があって肉厚の部分のみを商品としているわけです。ちなみにこの商品、生協だけのオリジナルなんですよ。
マルイさんのもも肉の特長を教えてください
肉の色が淡いピンク色をしているのは、放血(血抜き)をしっかりしている証拠です。あと、皮目の鳥肌がきちんと立っているのがわかると思います。機械を押しつけて無理に脱毛すると、肉にダメージを与えて鳥肌がつぶれ、余分な水分が肉の中に入って、旨みが損なわれてしまいます。

1枚200グラムという使い勝手のよさはもちろん、なんといってもその品質に組合員からの大きな信頼を得ている『南国元気鶏』。皆さんの日々の食卓でも、大活躍しているのではないでしょうか。
ほぼ毎日、早朝より生産農場から工場に運ばれる鶏は、時間を置かずいち早く解体します。もも肉の場合は、およそ90分で解体工程が終了し、その後機械で素早くチルドパック。その日のうちに出荷されます(休日をはさむ場合を除きます)。
そんな南国元気鶏のおいしさの秘密は、解体工程でのさまざまな工夫にあります。入荷した鶏の放血(血抜き)の時間を長くして肉の臭みを軽減。その後、一旦湯に浸けて洗浄する際も、肉質にダメージを与えず、よりしっかり汚れを取るために、低めの湯温の中で2回に分けて湯漬け。脱毛の機械は、肉の旨みを保つため、できるだけ表皮に傷をつけないよう細心の注意をはらいます。
すべての工程で行き届いた管理によって、新鮮でジューシー、コクのあるもも肉に。その深い味わいは、どんな料理の味をも裏切ることはありません。

入荷した鶏肉を放血(血抜き)して洗浄し、脱毛します。

内臓を取り除く「中抜き」とよばれる作業。レバーや砂ずりといった部位は商品になります。

中抜きした鶏肉を冷水に浸けて冷却し、もも肉、むね肉、手羽肉など、部位ごとに解体します。

もも肉は左右2本をバラバラに解体。左が解体されたもも肉です。

中の骨を取り除きます。ラインによって、一部は写真のような脱骨機を使用。一部は手作業で行います。

骨を取り除いたもも肉を、包丁を使って1枚1枚ていねいに整形し、選別。

⑥のもも肉を敷地内にある第2工場へ運び、200gに加工します。

1枚ずつ目視で検品しながらカット。奥の赤い光がもも肉を素早くスキャン(読み取り)し、適切な位置で200gに切るという優れた機械です。

カットされたもも肉はすぐにチルドパック。

箱詰めされ、休日以外は基本的にその日に出荷します。

コープ九州の生活情報誌クリム17年10月号より

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