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おいしいコープ探検隊

おいしいコープ探検隊(クリム18年11月号より)

岩手県産 あい鴨鍋セット 320g

取材協力/株式会社アマタケ (岩手県大船渡市)
撮影/久保成人(St.Séek)

大自然のなかで元気に育った、貴重な国産あい鴨。
くせのない軟らかな肉質で、鍋はもちろん焼いてもOK!

鴨肉をおいしく軟らかく楽しむコツは、まずだし用に2〜3枚入れ、残りはさっと火を通す程度で。

カット前の「手巻きモール」。手前がムネ肉で大きめ、モモ肉&ササミ(奥)はやや小さめ。

試食を重ねてたどり着いた、食べやすく肉厚感もある3.5mmに専用のスライサーでカット。

あったか鍋を囲んで会話も弾む、うれしい季節になりました。いろんな具材を入れて、今日はどんな味にしよう、締めは何にしよう、と考えるだけでも楽しいですが、「岩手県産あい鴨鍋セット」もすっかり定番の人気メニュー。肉厚で軟らかな鴨肉とスープの旨味が、やみつきになるおいしさです。
岩手県で鶏の生産を行っていたアマタケがそのノウハウを生かし、県北部の風光明媚な沿岸に位置する田野畑村で、あい鴨の生産を始めたのが30年前。野生のキツネや鹿、ときには熊も出るという自然豊かな山あいにある専用農場で、鴨がのびのびと元気に育っています。「岩手がも」という評判の良いブランド鴨でも知られ、少ない国産品の中で約40%もの生産シェアを誇ります(日本で消費される鴨は80%が輸入品)。
イギリスから年2~3回、ヒナで空輸するチェリバレー種を徹底した管理のもとで育て、産んだ卵の孵化から飼育、解体、商品化まで安心・安全の一貫生産。あい鴨は約4キロと体が小さくエサで肉の味が左右されるため、マイロや大豆など植物性の原料を中心としたオリジナル飼料を与えることで、肉質も良くなり臭みもほとんどありません。また、抗生物質や合成抗菌剤は一切使わず、水かきを傷つけないように毎日もみがらをまき、ストレスをためないよう広々と過ごせる工夫など、健康な飼育環境も万全。
生後57日前後で出荷された鴨は1羽1羽、専門家による食鳥検査を受けながら丁寧にすばやく解体。2枚に切り分けたロースと、モモ肉はササミを挟み、皮を外側にして巻いた「手巻きモール」が鍋セットの材料となり、県南の大船渡市にある本社工場へ。そこでスライス、セットし、鴨鍋用に特別に開発されたスープを添え、袋詰めしたら商品の完成です。
脂っぽいイメージもある鴨肉ですが、脂の融点は約25℃と人間の体温より低く、体内で溶けてしまうので、しつこさがなくヘルシー。不飽和脂肪酸のひとつ、リノール酸が豊富に含まれているのも注目ポイントです。鍋の具材にはゴボウやきのこ類、特に風味の強い舞茸は、コクのある鴨肉と相性が良くおすすめ。アマタケの方に教えていただいた鍋だけの食べ方ではなく、「焼いてわさび醤油やぽん酢」も絶品だそうですよ!

あい鴨鍋セットはこんなふうにしてできています!

管理が行き届いた、自然豊かな専用農場で元気に育つあい鴨。生後57日前後で出荷されます。

岩手県より派遣された検査員が内臓などをチェックし、解体されるすべての鴨を検査します。

丁寧に処理された鴨を手際よくさばき、ムネ肉やモモ肉、その他の部分などに分けていきます。

ムネ肉、または、モモ肉を2枚合わせます。モモ肉は骨を抜いた部分をささみで埋めます。

2枚を重ねたら、くるくるしっかりと巻いて、急速冷凍へ。品質、味、鮮度を保ちます。

スライスした鴨肉を計量。同時に3ランクで肉の状態を判別し、外れたものは他の加工品に。

袋詰めしやすい工夫をした波板状のトレイにきれいに並べ、形を崩さないように入れます。

真空パックも一つひとつ手作業で。金属探知機や重量の検査後、スープをセットしてできあがり。

コープ九州の生活情報誌クリム18年11月号より

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