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おいしいコープ探検隊

おいしいコープ探検隊(クリム19年1月号より)

野菜の美味しいスープ(玉子入り中華風)5食入り

取材協力/甲府東洋株式会社(山梨県中央市)
撮影/久保成人(St.Séek)

素材のおいしさや食感が楽しめる、5種類の野菜とふんわり卵がたっぷり。
簡単便利、料理にも使えて活用度大

乾燥を終えた製品。5種類の野菜と卵が、彩りもバランスも良くたっぷり。

液卵を混ぜてふわふわに“花を咲かせた”特製スープ。この後、野菜が入ったトレーに充填。

お湯を注ぐだけで手軽に作れ、具材が豊富で食べ応え満点。忙しい朝や夕飯にも重宝する1杯。

お湯を注ぎ、さっとかき混ぜたらできあがり! 温かいものが恋しい季節に、簡単、すぐにおいしい、卵と野菜たっぷりのスープ。保存がきくフリーズドライで、雑炊やピラフ、オムレツなど、さまざまなアレンジ料理にも使え、いつもストックしておきたい商品です。
製造元は、長年「マルちゃん」の愛称で親しまれているカップ麺でもおなじみ東洋水産グループの甲府東洋株式会社。富士山のすぐそばの水に恵まれた場所に、昨年1月、新しく完成した工場が稼働を始めました。商品も同9月にリニューアル。中に入っている野菜のうち、絹さやを彩りの良い小松菜へ変更し、キャベツ、玉ねぎ、ねぎ、にんじんの5種類に。シャキッとした食感が楽しめ、食べ応えも満点で、生野菜換算で1食あたり約75gの野菜がとれるのはうれしい限りです。
さて、製造工程を見学すると、まず、厳しい管理のもとフリーズドライされ、トレーに入った5種類の野菜が工場に届きます。これを別の専用トレーに移し替え、卵を溶いた特製スープを注いで、再度フリーズドライするのですが、随所にこだわりの技術と工夫が生かされ、手間ひまかけて作られているから、あのおいしさになるのだと納得。
フリーズドライ製法は最小限の加熱のため、素材の栄養成分が損なわれにくく、風味や食感を保てるのが最大の特長。そして、甲府東洋ならではの自慢が、ふんわりなめらかな卵の食感です。家庭と同じように、大きな鍋へスープの材料を順番に入れ、最後に液卵を投入して〝花を咲かせる〟のがポイント。試行錯誤を重ね、苦労してたどり着いた門外不出の製法です。
また、凍結室と、真空乾燥庫は圧巻。急速冷凍によってスープ内の水分が微細な氷になり、真空乾燥することで、低温で気化し、無数の細孔ができます。そこにお湯が入り込むので、スープがすばやく溶ける(再現される)というわけです。
野菜が苦手な子どもでも、これなら食べられるという組合員からの声も多いそう。献立に添える1品としても、小腹が空いたときも、1人暮らしの野菜不足解消にも、いろいろな場面で、手軽に便利に味わってみてください。

野菜の美味しいスープはこんなふうにしてできています!

工場に届いた野菜のフリーズドライ原料を専用トレーに移し替えます。

大きな鍋に、1つずつ順番をしっかりと確認しながら、スープの材料を入れていきます。

トレーに充填されたスープをならします。異物チェックや形をきれいにするための大事な作業。

トレーをトロリーごと運んで凍結室へ。12時間以上かけて急速冷凍していきます。

真空乾燥庫で、ブロック内部の凍った水分が低温で昇華し、気化します。

包装へと進む前に上部だけでなく、トレーを持ち上げて底まで目視で確認。技が必要です。

空気で吸い上げてトレーから取り出し、フィルムで個包装。印字やX線検査などを行います。

5個ずつ流れてくる商品を最終チェック。この後、5食入りパックとなって箱詰め、出荷されます。

コープ九州の生活情報誌クリム19年1月号より

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