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おいしいコープ探検隊

おいしいコープ探検隊(クリム19年2月号より)

骨取りさばのみぞれ煮 2切×3袋(180g)

取材協力/日本生活協同組合連合会(東京都)

食べきりサイズで使いやすく、温めるだけで気軽に味わえる青魚。
塩味を抑えてリニューアル!

三枚おろしで中骨を取り、2枚の半身にして腹骨、小骨、ヒレまで丁寧に取り除いていきます。

もっとも脂がのる時期に獲ったノルウェー産のさばを使用。脂質が多く煮付けに適しています。

温めてお皿にのせれば主役のおかずに。骨を気にせず、ご飯はもちろんお酒も進みます。

日本で古くから食されてきたさばは、体に良いといわれる栄養成分が豊富な青魚の代表格。食卓やお弁当に登場する頻度の高いなじみのある魚ですが、子どもにとっては骨が取りにくく、年配の人には喉に刺さる心配などがあるのも事実です。そのため、大日本水産会による2001年の調査の時点ですでに、骨が“魚嫌い"の理由の1位となっています。
そこで、生まれたのがこの商品。脂質が多く、煮付けに適したノルウェー産のさばを薬品などは一切使わず、人の手で中骨、腹骨、小骨、ヒレまで丁寧に取り除いています。コクと甘さのバランスが良いたれに、さっぱりとした大根おろしを加えたみぞれ煮は、特に九州ではずっと変わらない人気ナンバー1。2切れ入りの食べきりサイズで、温めるだけの手軽さもうれしいポイントです。
国をあげて資源管理を行っているノルウェーには北欧随一の生産基地と近代施設がそろい、厳しい冬と産卵に備えてたっぷりと養分を蓄える9月~11月にさばを漁獲。漁船はさばの魚群を囲むように海中に投じたまき網を締めて、傷めないように集めたらフィッシュポンプで一気に吸い上げ、船内の冷蔵庫で鮮度を保ったまま工場へ運ばれます。工場への搬入から選別、箱詰め、凍結までスピーディーに、ほぼオートメーション化されているのも品質とおいしさを保つ秘訣。
その後、タイやベトナムの提携工場で加工され、骨取りもこの工程で行われます。宮城県の塩釜工場に届いたさばは、最終製品加工へ。ほぼ全自動のラインで、調味液の充填、真空パック、加熱(ボイル)、冷却、冷凍、機械による各種検査などが速やかに完了します。
昨年6月に、塩味を33.3%低減してリニューアル。焦がし醤油や調味料の工夫により、おいしさはそのまま、ますます食べやすくなりました。ちょっぴり面倒でなかなか取り入れにくかった魚メニューも、これで解決ですね。
パッケージにある「海のエコラベル」MSC認証は、持続可能な漁業で獲られた水産物の証。魚種資源の減少から増加への転換、漁業者の生計維持や世界の海洋環境の保護などを目指し、厳しい基準に基づいて漁師、流通・加工業者、小売店を経て家庭に届く、安全・安心な商品のみに付けられるマークです。

骨取りさばのみぞれ煮はこんなふうにしてできています!

さばの魚群に投入したまき網を締めて漁船の横に集め、フィッシュポンプで船内の冷蔵庫へ。その後、陸の工場へ移送され、サイズ選別して急速凍結されます。

鮮度を保った状態で届いたさばを手早くさばいていきます。写真ではまだ半分凍った状態です。

骨取り後の半身。軟らかくて細いため見落とされがちな小骨も、きれいに取り除かれています。

みぞれ煮の調味液充填から最終パックまでの工程は、ほぼ全自動ラインによる国内工場で。

充填後の計量の様子。調味液とさば2切れを真空パックした状態で、機械によるチェック。

加熱冷却装置。殺菌のためのボイルを行ったあと冷却が終わったら、次の工程へ進みます。

加熱冷却後、冷凍および各種検査などを経て3袋ずつ包装され、各家庭へと届けられます。

海の資源や環境、漁業者のことまで考えられた商品に付けられる「海のエコラベル」MSC認証。

コープ九州の生活情報誌クリム19年2月号より

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