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おいしいコープ探検隊

おいしいコープ探検隊(クリム19年4月号より)

宮崎のカットほうれん草 250g

取材協力/新サンフード工業株式会社(宮崎県宮崎市)、株式会社ニチレイフーズ
撮影/久保成人(St.Séek)

旬の時期に収穫した肉厚で甘いほうれん草のおいしさそのまま。
鮮やかな緑で食感の良さも抜群

冷凍してもこの鮮やかな緑色と食感の良さが、生産者と製造元の努力の結晶。肉厚で甘みもたっぷり。

畑いっぱいに育ったほうれん草を、生産者が総出で、慣れた手つきでどんどん収穫していきます。

食卓に一品あるとうれしいおひたしも簡単スピーディー。茹でて絞って切る手間を省略!

宮崎県と鹿児島県にまたがる霧島連山を望む豊かな自然に囲まれた、広大な畑。ここで、太陽の光をいっぱいに浴びて育っているのが、コープの人気冷凍商品「宮崎のカットほうれん草」になるのを待つ、元気なほうれん草です。産地を宮崎県にこだわるのは、全国的にみても年間の日照時間が長く、気候も温暖なため、作物の栽培に適しているから。
えぐみのないほうれん草を中心に、主に12月から4月にかけて収穫したものを使用しています。ハウス栽培では1カ月程度で収穫されるのに対し、3~4カ月の生育日数を要する露地栽培。冬の寒さに耐えることにより、葉は肉厚で茎が太く、おいしいほうれん草になるのです。スーパーなどで売っているものと比べて、サイズはなんと1・5倍以上。冷凍しても色がきれい。しかし、あのシャキシャキした食感とおいしさの秘密はそれだけではありません。
除草作業も収穫も人の目と手で行い、ひと手間かけて品質と安心を追求。また、1株ずつ素早く丁寧に刈り取り、カゴに入れる前にやさしく振ることで、土や異物を格段に取り除けるのだといいます。収穫したほうれん草はすぐに集荷場に運ばれ、その日のうちに工場へ。鮮度を保ったまま加工されます。
工場は昨年12月にラインの増設や設備の更新を行い、高まる需要に向けて生産体制を整備。ほうれん草が届くと、まず再び手作業で雑草や枯葉、小石などの異物を除去したあと、根を切り、井戸水を使って2段階でしっかり効率よく洗浄します。食べやすい約4㎝の長さにカットしたら、たっぷりのお湯でさっと茹で、水切り、冷却、そして急速冷凍。商品の完成まで「1に選別、2に選別」というほど、人の目と手、機械によるチェックを徹底しています。
生産者と製造元が常にコミュニケーションを取り、一緒になってより良い商品づくりに取り組んでいるのも、安定した供給と品質の良さを実現する重要なポイント。価格の大きな変動がなく、いつでも好きな量だけ手軽に使えるのが魅力で、野菜の切れかすも出ず便利です。醤油とかつおだし、みりん、砂糖でごま和えに、ごま油と塩でナムルに、グラタンやシチューの具に、ポタージュスープにと、多彩なメニューに活用できます。

「宮崎のカットほうれん草」はこんなふうにしてできています!

市販のほうれん草(右)と並べてみると、大きさや葉の厚み、茎の太さなどの違いが一目瞭然。

生産者が協力しあう農事組合法人「きっとかな田」理事、平田勉さん。手間と愛情をかけて育てています!

根を切ったほうれん草をたっぷりの井戸水とエアーによるバブリング洗浄。異物を浮かせて除去します。

ジェット水流で、さらに細かな異物を取り除きます。何だかほうれん草も気持ち良さそうです。

水切りしたら約4cmの長さにカットします。食べやすく、使い勝手抜群のサイズです。

たくさんのお湯を使って手早く茹でるのは家庭と同じ。アクもしっかり取れ、味と栄養を保ちます。

シャワーで水をかけてすぐに冷却し、人の手でならしたあと、機械でギュッと絞ります。

手作業でほぐすことで、異物があった場合も見つけやすくなります。このあと、急速冷凍して包装へ。

コープ九州の生活情報誌クリム19年4月号より

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