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おいしいコープ探検隊

おいしいコープ探検隊(クリム19年8月号より)

骨取りさばのみぞれ煮 2切×3袋(180g)

取材協力/日本生活協同組合連合会 (東京都)

従来品から塩味を抑えてリニューアルしたさばのみぞれ煮。
食べきりサイズで幅広く大活躍

鮮度を保ったまま届いたさばを、まだ半分凍った状態で手際よくさばいていきます。

ピンセットを使って人の手で骨取り。中骨から腹骨、小骨、ヒレまで丁寧に取り除きます。

アイデアレシピの炊き込みご飯。いつもの一品が簡単なひと手間でグレードアップ。

毎日の献立にもっと取り入れたい魚。とはいえ、処理が面倒だったり、骨が取りにくかったり、骨が喉にささる心配があったりと、特に子どもや年配の人は食べる機会が減りがちなのでは。なかでも〝骨があること〟は、大日本水産会の調査によると既に2001年の時点で〝魚嫌い〟の理由の1位となっています。
そんな現代の魚離れを救うのが、骨取りさばの煮魚シリーズ。温めるだけの手軽さが大好評で、九州では大根おろしを入れたみぞれ煮が変わらない人気を誇っています。使用するさばは脂質が多く、煮つけに適したノルウェー産。薬品などは一切使わず、人の手で中骨、腹骨、背骨、ヒレまで丁寧に取り除いています。
ノルウェーは国をあげて資源管理を行い、北欧随一の生産基地と近代施設がそろっているため、さばの漁獲に適した環境。さばが養分を蓄える9月~11月のおいしい時期に漁場が近く、鮮度や品質を保つことができるのもメリットです。
さばの魚群が見つかると、漁場にまき網を投じ、さばを傷めないように網を締めながら漁船の横に集めます。それをフィッシュポンプで吸い上げて船内の冷蔵庫に送り、冷却した状態で輸送。工場に着くと、ほぼオートメーション化されたラインで選別や等級分けから、箱詰め、凍結までスピーディーに完了します。
その後、タイやベトナムの提携工場に送られ、カットなどの加工や骨取りが行われます。最終製品加工は宮城県の塩釜工場で。調味液の充填、真空パック、加熱、冷却、冷凍、各種検査など、ほぼ全自動のラインで速やかに進みます。
昨年6月から、塩味を従来品に比べ33・3%低減。また、持続可能な漁業で獲られた水産物の証「海のエコラベル」MSC認証と、非認証商品の混入を防ぐため流通を確保する仕組み「CoC認証」にも取り組んでいます。さらに、パッケージの原料に再生ペットボトルの使用を開始。
販売者の日本生協連がお薦めするアイデアレシピは「炊き込みご飯」。解凍した煮汁とさば、塩こんぶ、にんじんなどの具材をお米と一緒に炊き、混ぜ合わせたら大葉とごまをのせます。適度な甘みとコク、味わいのある大根おろしがご飯に染み込んだ、おいしい一品が完成。そのままでも、いろいろと工夫をして幅広く楽しめるのも人気の秘密です。

「骨取りさばのみぞれ煮」はこんなふうにしてできています!

船の横に集めたさばはポンプで船内の冷蔵庫へ。その後工場へ送られ、サイズを選別して急速凍結。

脂質が多く煮つけに適したノルウェー産のさばを使用。最も脂がのる時期に獲っています。 

しっかりした管理体制のもと、カットなどの加工や骨取りを行う、タイやベトナムの提携工場。

宮城県の塩釜工場で、みぞれ煮の調味液充填から最終パックまでほぼ全自動ラインで進みます。

充填後、調味液とさば2切れを真空パックした状態で、機械による計量チェックが行われます。

加熱冷却装置で、殺菌のためボイルして冷却。続いて冷凍・各種検査工程へと移ります。

冷凍および各種検査などを終えて、3袋ずつ包装された商品が組合員の元へ届きます。

海のエコラベル「MSC認証」に加え、正しい流通を確保する「CoC認証」への取り組みも。

コープ九州の生活情報誌クリム19年8月号より

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