コープ九州は、九州・沖縄地区の8つの生協の事業連合です。

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おいしいコープ探検隊

おいしいコープ探検隊(クリム19年10月号より)

切り餅・まる餅 各1kg

取材協力/サトウ食品(佐賀県杵島郡)
撮影/中西ゆき乃(moonlit) ※一部、サトウ食品より画像提供

国内産水稲もち米だけを使い
杵つき製法で香りと食感も良く、おいしさも、もっと〝ながモチ〟

昔ながらの杵つきを再現する独自の製法がおいしさの秘密。伸びがよくコシのある餅に仕上がります。

商品の酸化を促す酸素を吸収する透明フィルム。個包装でも賞味期間がわかる親切表示。

定番の楽しみ方は、のり巻きときなこ砂糖。他にもアレンジ次第で料理におやつに大活躍。

お正月ならずとも、日頃から食べているという餅好きの人は多いはず。蒸したもち米をつく、というシンプルな作り方だからこそ、餅は素材や製造工程によって味に違いが出ます。豊かな自然に囲まれたサトウ食品の餅専用工場。1950年の創業以来、米の加工一筋にさまざまな商品を作ってきた同社だけあって、餅づくりには強いこだわりがあります。
厳選した国内産の水稲もち米を玄米で仕入れて自社精米。異物除去装置に通して、石やもみくず、成長不良の米などを取り除いたあと、丁寧な洗米と浸漬などを経て、やわらかな蒸気で蒸し上げ、おこわにします。ここまでが、香りと舌触りがよい餅を作る大事な第一歩。
おこわをかるく練って餅つき機へ。最大のこだわりが昔ながらの杵つきで、円形に並び、くるくる回りながらテンポよく餅がつかれていくのは何だか微笑ましい光景。ムラができないように工夫された機械で、適度な空気が餅に含まれるようにつくことで、コシを出します。
この後、大きな角型の枠に入れて伸ばし〝切り餅〟に、吸引とプレスの技術を使って丸く形を整え〝まる餅〟にします。ここからのポイントは急速冷却。そうすることで、水分がでんぷんの間に取り込まれ、再び加熱して食べるときに、やわらかいもちもち食感を実現できるのです。
さて、餅の便利な切れ込みは切り餅だけでなく、まる餅にも入っていることをご存知でしたか? 九州では鍋に使うことも多いまる餅ですが、手で簡単に割れ、煮崩れもしにくいとあって好評です。そして、さらに特筆すべきは「ながモチフィルム 」。保存用の脱酸素剤が不要で、餅の水分を保持し、おいしさが24カ月長持ちする画期的な特殊素材を開発。3年前に個包装フィルムの全面切り替えを行いました。
のりで巻いて醤油をつける、きなこ砂糖にまぶすなど、定番の食べ方のほかにも、さまざまな楽しみ方ができる切り餅とまる餅。刻んだ餅にチーズと好きな具をのせて焼くだけの餅ピザや、チーズと一緒にハムで巻いたり、いなり寿司のご飯の代わりに餅を入れたり。意外にもチョコレートやバニラアイスにつければおいしい餅スイーツに。常備しておくと、その日の気分でいろんなアレンジができる便利な食品です。

「切り餅・まる餅」はこんなふうにしてできています!

自然に囲まれた餅専用工場。切り餅は第一工場、まる餅は第二工場で作られ、衛生管理も徹底。

日本各地で収穫された国内産の水稲もち米を厳選。自社精米を行い、異物をしっかりと除去。

洗米後、たっぷり水を含ませた米をしっかりと水切りすることで、煮溶けずコシのある餅に。

蒸気で、やさしく蒸し上げます。蒸して出来上がったおこわは餅つき機へ投入。

急速冷却を行ったあと冷却タワーに入れ、しっかり固まるまで2~3日じっくり寝かせます。

切り餅の場合、のし餅を枠から取り出し、十字の切れ込みを入れながら個包装サイズにカット。

まる餅の場合、形を整えた状態で固め、トレーからはがして、十字の切れ込みを入れ、包装工程へ。

コンピューターが瞬時に重量を計算しながら大袋に詰め、さまざまな検査を経て出荷されます。

コープ九州の生活情報誌クリム19年10月号より

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