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おいしいコープ探検隊

おいしいコープ探検隊(クリム19年12月号より)

食塩不使用ミックスナッツ 20袋(360g)

取材協力/吉田ピーナツ食品株式会社
撮影/中西ゆき乃(moonlit)

食塩を使わず、独自の焙煎で甘さを引き出したミックスナッツ。
小袋入りで用途もいろいろ

時間をかけて低温で均一に煎った後、すぐに冷やすことで、甘さを引き出したアーモンド。

熟練の職人による絶妙な調整と、機械の正確さを組み合わせて完成したナッツ。上からカシューナッツ、ピーナッツ、くるみ。

ナッツ本来の味わいを楽しむなら、そのまま食べることがお薦め。食感、風味、甘さの違いを感じて。

カリッとした歯ざわりのいいアーモンド、軽い食感のカシューナッツなど、種類によって食感の違いが楽しめるミックスナッツ。食塩を使っていないことから、素材そのものの甘さや風味が味わえることも魅力です。栄養価の高さから、美容や減量の観点でも注目を集めているナッツ。人間の体内で作られない必須脂肪酸の「αリノレン酸」、悪玉のLDLコレステロールを減らす働きがあるとされる「オレイン酸」などが含まれています。
吉田ピーナツ食品は、加工豆メーカーとして創業100年を超える老舗。原料となるナッツは、味や大きさ、安全性などの質を吟味して産地を選び、品質確保のため、付き合いのある農園や工場であっても年に一度は視察します。仕入れた原料は、15℃の低温倉庫で保管して鮮度を保ち、さらに水分、油の劣化などの品質を焙煎後にチェックしています。
同社がこだわるのは、ナッツの味を左右する「煎る」工程です。生食のくるみ以外、アーモンドとカシューナッツは「流動焙煎機」、ピーナッツは「遠赤外線焙煎機」を使用。アーモンドはじっくりと熱を通すことで、素材本来の甘さを引き出します。
一般的に薄皮なしのピーナッツはたくさん販売されていますが、この商品は薄皮付き。なぜなら、皮にも栄養が豊富に含まれているからです。遠赤外線焙煎は気温や湿度によって煎り加減を変えるため、経験豊富な職人がその日によって火力を調整。火の通り具合、皮のめくれをチェックし、味見をしながら納得できる商品を作っています。
煎ったナッツは火が通り過ぎないように冷まし、再度、欠けや割れ、虫食いがないか、色彩選別機と人の目で選別。生食のくるみも、海外工場でのチェック後、同社の工場でも確認します。合格したナッツは、コンピュータスケールで4種類を均等に袋詰めされ、箱詰め後に出荷。
小分けされているので、食事前に小腹が空いたとき、酒のつまみ、外出する際のおやつの持ち出しなどに活用できて便利です。そのままでもおいしいナッツですが、砕いてサラダやヨーグルトにトッピングしたり、グラタンに混ぜたりするなど、使い方もいろいろ。加えるだけで、いつもの料理に食感や味の変化も与えてくれそうです。

「ミックスナッツ」はこんなふうにしてできています!

兵庫県神戸市にある吉田ピーナツ食品の「西神(せいしん)工場」。衛生管理の行き届いた工場です。

常時15℃に保たれた低温倉庫。食物アレルギー対策のため、ナッツは種類ごとに離して保管。

ナッツを水分計で計り、適切な水分量か検査員がチェック。食べて品質を確かめる「官能検査」も実施。

「流動焙煎機」の中にアーモンドを入れ、熱風でじっくり焙煎。均一に熱を通します。

煎った後はすぐに冷まして、色彩選別機に通します。色で異物を見つけ、製造ラインから外します。

色だけでは判別できない不良品もあります。人の目で割れや欠け、虫食いなどの異物を除去。

4種類が均等に袋詰めされるように、種類別で計るコンピュータスケール。栄養成分表示を守ります。

小袋や箱に詰める作業は産業用ロボットの役割。人間とロボットの得意な仕事を分けています。

コープ九州の生活情報誌クリム19年12月号より

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