コープ九州は、九州・沖縄地区の8つの生協の事業連合です。

検索

おいしいコープ探検隊

おいしいコープ探検隊(クリム20年2月号より)

五目ちらしの素 4人前(2人前×2袋)

取材協力/ヤマモリ株式会社
撮影/中西ゆき乃(moonlit)

〝ハレの日〟用の料理を手軽に。具材がたっぷり入った味わい、食感も納得のちらし寿司

異物混入がないかチェックされた後のにんじん。煮崩れを防ぐため、乾燥させたまま使います。

れんこんは、大きさの不良、変色、異物、異臭がないか、人の目と鼻で選別。合格したものだけが調理工程へ運ばれます。

ひな祭りなどにお薦めなかわいい「てまり寿司」。のせる具材は肉や魚、チーズなどお好みで。

たっぷり入って食感が楽しめる具材に、幅広い世代に好まれる酸味と甘味のバランスが取れたすし酢の味わい。「五目ちらしの素」は、ご飯と合わせるだけという調理の手軽さとおいしさで、約20年にわたり長く愛されている商品です。ちょっとしたアレンジで〝ハレの日〟の料理に変身することから、3月のひな祭り、7月の七夕、子どもの誕生日会などのイベントでも活躍すると好評です。
近年、ちらし寿司の素に使われる具材は多様化していますが、同商品は昔ながらの具材にこだわり「にんじん」「たけのこ」「椎茸」「れんこん」「かんぴょう」を使用。見た目の華やかさや食感、食べ応えだけでなく、具材にしっかりと味を染み込ませる工夫もしています。すし酢を濃くしてご飯に味をつけるのではなく、調理方法で具材に味を染み込ませることで食材の味と調和。さらに具材の量を多めに入れることでご飯にまんべんなく混ざり、ちらし寿司そのものの味に深みが出ます。穀物酢以外に、リンゴ酢を合わせたことで、風味と香りも増しています。
食感と見た目をよくするため調理にも一工夫。にんじん、椎茸は乾燥させたまま調理。水戻ししない理由は、にんじんは柔らかくなり過ぎるのを、椎茸はすし酢が茶色くなるのを防ぐためです。
ヤマモリが特に力を入れているのは、食の安全を守る生産体制。五目ちらしの素に使う食材の仕入れと加工は、関連会社が管理する工場で行います。カットされた食材が松阪工場へ届くと、色、大きさ、においなどが規格に合っているか、機械や人の目で選別されます。調理工程でも、調味液を漉す際に異物が紛れていないか目視で確認。調理後は2種類の金属検出機に通してから充填し、レトルト後にもX線と重量検査を通して異物混入をチェックします。最後に、商品を箱詰めするのは人の役割。ここが最終の確認作業です。
安全性とおいしさを備えた五目ちらし。ひな祭りや誕生日などイベント時にお勧めのアレンジは、ホールケーキのように土台を作り、きゅうりやサーモンをバラの花のように丸めてのせた「ちらし寿司ケーキ」。透明のミニカップにえびやきゅうり、うなぎなどを五目ちらしと交互に入れて層を作る「ミニカップちらし」なども華やかです。

「五目ちらしの素」はこんなふうにしてできています!

三重県松阪市にある松阪工場。レトルトパウチ食品の生産では日本最大級の工場。

たけのこは水洗いしてから、規格に合っているか、品質に問題がないかを人の目で確認しています。

温度計でタイミングを見計らって材料を入れ、1時間ほど炊きます。1窯で約7000食分を調理。

調味液は、異物の混入がないかを確認し、均一に混合させるため、漉しながら投入します。

調理品を二つの金属検出機に通過させて入念に検査します。合格品が充填工程へ。

パウチに定量が自動で充填され、密封されます。充填機5台で1分間に1600食を充填。

レトルト工程では、一つの窯で約40分かけて6000食を加熱殺菌処理。この処理で常温保存ができます。

包装前に人の目で外観をチェックしながら、五目ちらしの素、のりを1セットずつ組み合わせて包装。

コープ九州の生活情報誌クリム20年2月号より

過去の記事を読む

このページの先頭へ